No.1390 日日、百日、千日と。
昨日の午前中、気分転換のために団地内を歩きました。公園にはお父さんと4人の子どもたちが遊んでおり、久しぶりの賑わいや活気に、砂場の砂もキラキラしていました。朝晩は、さすがに涼しくなりました。
近所の「花咲か爺」のお骨折りで、ゴミステーション横の三角型の歌壇に植えられた花々が、いつの間にか盛りを過ぎていました。もう、何か月もこの道を通っていなかったんだなと思い知らされました。見ると、ニチニチソウ、センニチソウ、セロシア鶏頭、ヒャクニチソウなどが開花しています。
花咲か爺さんから、
「日日・百日・千日と、系統(鶏頭)立てて長生きしましょうね!」
と謎かけされ、励まされているように思いました。近在の人々も同じ思いだったことでしょう。「ありがたや!」と思いましたが、この団地の山際は、お昼をすぎないと日が当たりません。改めて出直して、午後2時に撮った写真がトップ画像です。
写真を撮った帰り道、団地の別の班の老夫婦と、これまた久しぶりに出会いました。
「お散歩ですか?」
「いえ、歌壇の花を撮ってきました。」
「そうですか、いつも、可愛いチョコちゃんと散歩していましたねえ。」
「ハイ。あの子が死んでから、散歩する気力が薄れてしまって…。」
「そりゃいけませんね。今度通った時は、チョコちゃんの写真を見せて下さいよ!」
そう言ってくれました。もう、涙腺が緩みボワッと来ました。
相棒との早朝と夕方の散歩で、多くの方々が声をかけてくれました。長話することは無く、ただすれ違いざまに挨拶を交わすだけの間柄です。それでも15年間もそんなことを繰り返していると、さすがに情を寄せて下さる方もいるのですね。チョコが虹の橋を渡って1年半が経ちますが、今もこうして温かい心を投げかけて下さることに感謝ひとしおです。
きっと、午後、写真を撮りに出かけなかったなら出逢わなかったご夫婦だったと思うので、あの花壇の花々のお導きかなと思った次第です。
「日日・百日・千日と、系統(鶏頭)立てて長生きしましょうね!」
と…。
近いうちに、チョコの写真を見ていただこうと思っています。