見出し画像

No.1435 えろんちょ、えろんちょ!

昨日、水菜でサラダを作りました。と言っても、水にさらして数センチ幅に切っただけです。これでは少しさびしいので、ハムを切って入れ、卵焼きをつくり、短冊に切って入れました。画像は、その1葉です。

何か「今一つ」だなと思い、台所を見回したら棚にツナ缶4個1セットがありました。その1個分を使いました。思った以上に、彩りも、触感も、味わいも良くなりました。ミニトマトも欲しかったかな?いやいや、ラグジュアリー・イズ・ジ・エネミー?

ツナを取り出した空き缶を見ていたら、昨年5月に15歳で逝ってしまった愛犬チョコのことを急に思い出してしまいました。ツナを取り出した後は、チョコにプレゼントします。
「チョコちゃんよい!これ要るかい?」
とツナ缶を見せると、目の色を変えて飛んできます。

先ず、私がツナ缶を手に持ったまま、少しだけお余りの残ったツナを食べさせます。尻尾を目いっぱい振りながらクチャクチャ食べ、缶を舐めます。その時に、
「えろんちょ、えろんちょして食べよ!」
「えろんちょ、えろんちょ!」
と必ず言うのをツナ缶の符丁にしていました。

犬は、母音は聞き取りやすいと言われます。もっとも、あ(A)、う(U)、お(О)の音に比べると、い(I)、え(E)は聞き取りづらいそうです。それでも、濁音よりも清音の方がいいんじゃないかな?そう思った私は、
「べろんちょ、べろんちょ」と言わずに、
「えろんちょ、えろんちょ」といいました。

一通り食べ、舐め終わったら、チョコに渡します。すると彼女は空き缶をくわえて颯爽とゲージに直行し、身体を投げ出し、丁寧にどこまでも丁寧に缶を舐め尽くします。もう洗う必要がなく、新品の空き缶を思わせるほどの手仕事、いや、舌仕事ぶりです。

チョコと私だけの合言葉「えろんちょ、えろんちょ」でしたが、この1年半、すっかり忘れていました。ツナ缶のお陰で、チョコの在りし日の姿、その温かい体を思い出しました。

昨夜は、カミさんの手作りハンバーグに、このサラダを添えました。