No.384 ご降臨、ご来臨のほど!
アメリカのコメディ映画「ホーム・アローン」は、1990年(平成2年)の公開ですから、かれこれ30年以上前のことになります。あの時10歳だった主人公ケビン役のマコーレ・カルキンは、41歳にもなります。
さて、その映画「ホーム・アローン」の中で、部屋中がクリスマスプレゼントで溢れかえっている部屋のシーンがありました。日本人の私は、
「さすがに、そりゃ無いやろ!」
と思っていましたが、何年か前にイギリスへの修学旅行に同伴した時に、迎え入れてくれた学校の先生から、
「イギリスでは、メインの贈り物のほかにも、床が見えないくらいの贈り物をするので、お金がかかって大変です。」
という話を聞いて、ぶっ飛びそうになりました。
「へっ?靴下にお菓子を入れるんじゃないんですか?」
知らないというのは恐ろしい、いや、恥ずかしい。我が家のクリスマス事情を見事に露呈してしまいました。
とはいえ、世界中が不況にあえぎ、コロナ禍により社会が混乱しているさなかにあって、昨今のサンタさんの財布の紐は、思いのほか堅いのではあるまいかと想像します。ただ、12月に訪れたイギリスは、町全体、いや、国全体がクリスマスを心待ちにして祝うムードが漂っていました。教会でのミサに参加し、甘~いミンスパイを3個もいただき、歴史と伝統と文化と宗教の大きな違いを肌で感じたクリスマスでした。
あのウキウキするような高揚感を湧き立たせ、世界中の子どもや大人達を笑顔にし、財布の紐を喜んで緩めさせてしまうサンタクロースは、ある意味ヒーローです。今夜も世界中の家々に、ご降臨あそばされるのでしょうか。