No.1004 今日も、飲んでますかー?
『わかもとの知恵』(筒井康隆著、きたやまようこイラスト、金の星社、2001年7月15日刊)を読んだのは、2001年(平成13年)9月のことです。オモローな一冊でした。
TVの「伊東家の食卓」(1997年10月~1998年9月、日本テレビ)などに代表される「裏ワザ」を「知恵」に置き換えたような本です。102もの「目からウロコ」のような興味ある話が随所にちりばめられており、一気に読むことができました。
その「商品説明」には、次のように親切で分かりよく書かれてありました。
「わかもと製薬会社」の創業は1929年(昭和4年)です。その創業者は長尾欽弥氏等で、若本でも、若元でも、和歌本でもありませんでした。その名前の由来は、
とのことでした。「日本人を元気にしたい!」という思いに溢れた錠剤(元気玉)だったのでしょうか?「若素」は、1931年(昭和6年)に、ひらがなの「わかもと」に変更されたそうです。
子どもの頃、我が家にも褐色の瓶「わかもと」(300錠入り?)があったことを思い出しました。指定医薬部外品だそうですが、当時の大人たちは、今でいうサプリメントのような感覚で飲んでいたのかも知れません。
さて、『わかもとの知恵』を読んでみると、有名な知恵も含まれていましたが、随分役立ちそうな知恵もあり、それらが肩肘張らぬ平易な文章で要領よくまとめられています。
わかもと製薬が企画・協力をしているので、筆者とスポンサーとの近すぎる関係は明白です。しっかり(ちゃっかり?)「わかもと」のCMも忘れていないところなど、実に堂々としており、変に嫌みがないように思われました。皆さん、飲んでいますか?
このお話は、四半世紀近くも前の学級通信の記事に手を加えたものです。ヘーボタンを乱打したことでしょうが、すっかり遠い記憶になっていました。そういえば、物覚え(物忘れ?)の頁、あったかな?