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No.1457 1票を投じたい!

ニッポン放送のラジオのトーク番組「鈴木杏樹のいってらっしゃい」(2016年12月6日)で、「冬の語源」について、こんなことを語っています。
①「冷える」という意味の『冷(ひ)ゆ』という言葉が「ふゆ」になったという説。
②「寒さが猛威を振るう」という意味の『振(ふ)ゆ』が「ふゆ」になったという説。
③冬は寒さで震えるので、『震(ふる)う』という言葉が「ふゆ」になったという説。
④冬でも生き物たちは、その数を増やしています。「生き物が増える」を表す単語に『繁殖』や『増殖』がありますが、この『殖』ひと文字で、『殖(ふ)える』とも読みます。この『殖える』と同じ意味の『殖(ふ)ゆ』という言葉から「ふゆ」になったという説。
等々、特に④などは、ヘーボタンを押したくなる理由でした。

現役の頃、定期考査の合間を縫って、県北の中学数校に学校紹介をしに訪問しました。私立高校に勤めていた私は、渉外担当もしていました。

冬になると悩まされるのが静電気です。私は「2B」(「鈍い」の婉曲的揶揄)と悪友らからの異名を取る男でしたが、なぜか静電気だけにはひどく敏感で、大いに悩まされる体質です。好感度ならぬ高感度です。伸びきった神経回路が、羨まし気にしています。

車のキーをかけるとバチッ、椅子の背もたれの金属部を触るとバチッ、服を着替える時にもバチッときます。ある時など、訪問先の中学の校長先生と名刺交換した瞬間にバチッと来て、思わずお笑いコンビ「イワイガワ」の岩井ジョニ男よろしく仰け反って飛び跳ねたこともあります。私がジョニ男①で、校長先生がジョニ男②だったと思ってご想像ください。持っていたコーヒーをこぼしそうになる絵です。

さて、なぜ冬に静電気が起きやすいのかと思ったら、AI の概要によると、
①空気が乾燥している
②重ね着をすることで衣服同士がこすれる
③肌や髪が乾燥している
などを上げていました。

そんな静電気を防ぐ方法って何でしょう?
①部屋を加湿する。(案外、していない)
②肌や髪を保湿する。(気を付けている)
③静電防止スプレーを使用する。(利用したことがない)
④柔軟剤を使用する。(使っている)
⑤導電性繊維を使用する。(???)
AIは、そんなことを推奨していました。

⑤の「導電性繊維」とは、
「摩擦等によって生ずる静電気を速やかに拡散するため、通電性をもたせた繊維。現在、カーボンを練り込んだものや、金属繊維等がある」
とのことでした。有り難い企業努力の成果です。

「ひょっとして?」と思い、ジャケットを脱いでタグを調べたら、
「表地 ナイロン100%、外側 ポリエステル100%」
と堂々と印刷してありました。安物の静電気の起きやすい衣類を身に付けていることや、年とともに乾燥肌になっていることや、柄にもなく感じやすい体質(ウッフン!)などが、静電気誘導男の理由だと納得しました。

静電気防止スプレーの威力の程を試したことはありません。車から降りる際には、地面を触ったり、木やコンクリートの壁を触ったりしています。握手をして「ビリッ」と相手をシビれさせる罪な男ならともかく、不快指数を上げるだけの静電気男は願い下げです。

ふと、杏樹さんがおっしゃった「生き物が増える」意の「殖(ふ)ゆ」は、「静電気も殖ゆ」だから「冬」なのかな?と、「殖(ふ)ゆ」説に1票入れたく思っているところです。


※画像は、クリエイター・阿北ボタンさんの「静電気除去シートのイラスト。」の1葉です。いろんな場所の出入り口に、これがあったら有り難いですね。お礼申し上げます。