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No.1399 覆面作家?

自分の記憶がアテにならないことは、カミさんからの鋭い指摘を待つまでもなく、一足お先に自認しているところです。
 
「ロシアの殺し屋、恐ろしや!」
は、今や30代半ばになった我が娘や息子たちが子供の頃、すでに『ドラえもん』に出てきたような気がしていましたが、こんな出所もありました。
 
「ピクシブ百科事典」の「おそロシア」のページに「一応の余談」として紹介されていた出典なのですが、次のように書かれてありました。

タモリの嘗ての冠番組・笑っていいとも!にて、2003年3月31日~2006年3月31日までレギュラーだったロシア系ハーフのイワン・ソーンツェフは「ロシアの殺し屋、恐ろしや」と言うダジャレを口にした。

「ピクシブ百科事典」の「おそロシア」のページ

21世紀初めごろのジョークだったのでしょうか?
 
あるロシア人ジャーナリストが、
「ソ連が残した良き遺産はジョークだけ」
と言ったといいます。けっこう辛辣なジョークですが、自賛談、いや、自虐癖もありますか?
 
「Newsweek日本版」のコラム「早坂 隆 たかがジョーク されどジョーク」に「独裁者プーチンの冷酷さを表す逸話(?)」というのがあります。これが、すごいんです。

【忠誠心】
ロシアのプーチン大統領が訪米し、アメリカのバイデン大統領と会談した。舞台は国連の本部ビルの最上階だった。
休憩中、2人はそれぞれの側近の忠誠心を試してみようということになった。
初めにバイデンが自身の側近の1人に言った。
「おい、そこの窓から飛び降りろ」
すると部下は泣きながら言った。
「勘弁してください。私には妻も子供もいるのです」
バイデンは笑って答えた。
「冗談だよ。すまなかったな」
続いてプーチンが自身の側近の1人に言った。
「おい、そこの窓から飛び降りろ」
するとその側近は、泣きながら窓に向かって近づいていった。バイデンが驚いて彼を止めて言った。
「本気にする奴がいるか!こんな所から飛び降りたら死ぬぞ」
それを聞いた彼は叫んだ。
「止めないでください!」
彼は続けた。
「私には妻も子供もいるのです!」

「Newsweek日本版」(2022年03月17日)

身の毛もよだつようなこの話が冗談でなく思えてしまうところに、現代の某国の深い闇を見ます。その出どころがアネクドートだったのか否か?バイデン氏寄りの覆面作家の仕業とも考えられなくありません。フェイクな21世紀の危うさも感じるところではあります。
 
とは言え、
「ロシアの殺し屋、恐ろしや!」
の言葉が、単に根拠のない独り歩きをしているのではなさそうです。暗殺や毒殺のおぞましい事件が、今世紀になってなお聞かれる国です。「主が飼い犬に手を噛まれる」のではなく、「飼い犬の手を噛む主」というお話です。飼い犬は、誰?飼い主は、誰?


※画像は、クリエイター・武@ニイガタさんの「都市伝説ジョーク」の1葉をかたじけなくしました。お礼を申し上げます。その形が、どこか、ロシアの宗教建築を思わせます。中身の唐辛子の様に、ジョークもピリッと効いています。