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No.1026 オバQ?

「世界中の青空を全部東京に持ってきてしまったような、素晴らしい秋日和でございます。」
 
「相撲の北出」と言われたNHKの北出清五郎アナウンサー(当時42歳)は、1964年(昭和39年)10月10日、第1回東京オリンピックの開会式でそう世界中に発信しました。
 
前日までの雨が嘘のようにからりと晴れ渡った青空の元、午後1時50分、音楽家・団伊玖麿氏作曲の「オリンピック序曲」が演奏され、オリンピック旗および参加国旗が一斉に掲揚されました。天皇陛下のご臨場、君が代の演奏の後、午後2時から作曲家・古関裕而氏の軽快にして溌溂としたオリンピックマーチに合わせ選手団の入場となりました。
 
戦後20年も経たない日本が、みごとに復活した象徴とも言われる東京オリンピックは、国威発揚のデモンストレーションでしたが、93(94とも?)の国と地域から5,500名を超える役員・選手が参加し、15日間にわたる熱い戦いを繰り広げました。
 
今日は、私たちの年代には忘れ難く、また、記念すべき10月10日です。今から59年も前の事なのに、いまだに鮮明に覚えているシーンがいくつもあります。例えば、入場行進の時に旗手のジャボチンスキー選手(旧ソ連、重量挙げ)が、選手団の先頭を堂々と歩き、まっすぐに伸ばした片腕だけで国旗棒を支え持ってトラックを1周した姿は強烈でした。
 
さて、当時11歳だった私は、今年70歳。畏友いわく「二病息災」の老人街道をひた走っています。でも、しかし、だが、けれども、ところが、それでも、さすがに寄る年波には勝てません。そんな私を例えるなら、まさに「オバケのQ太郎」(1964年~)と言えそうです。
 
今や、
「老ける、禿げる、呆ける」
の三拍子そろい踏みです。
「♪頭のてっぺんに、毛が三本、毛が三本~」
のオバQの主題歌よろしく、私も「け」が3つなのです!
 
「ゲゲゲの鬼太郎」
ならぬ
「けけけの仁」
なのであります。まことにしつこいようですが、
「老ける、禿げる、呆ける」
の「御三け」なのであります。
 
こんな私ですが、これからもよろしくおつきあいを賜りますよう、お願い申し上げます。


※画像は、クリエイター・かっつぇ・imaging factoryさんの、「東京オリンピック 1964 & 2020」をかたじけなくしました。お礼申し上げます。