No.770 ええっ、い・い・いまごろ?
「その時代の上っ面をペロッと舐めるのがTVだ!」
NHKのネーミングバラエティー番組「日本人のおなまえ」で、何年か前にMCの古館某はそう言いました。
「うまいなー、その通りだなー!」
と、私より1つお若いというその御仁の観点と分析に大いにしびれました。
テレビ放送元年の1953年(昭和28年)に私は生まれました。テレビっ子世代の「先駆け(魁?)」、それはワタシです。あれこれ見ました。
「ジェスチャー」(1953年2月~1968年3月)
●ターキーこと水の滝子と柳家金語楼の名司会ぶりで笑いの絶えない番組でした。
「チロリン村とクルミの木」(1956年4月~1964年4月)
●人形劇。チロリン村には野菜や果物やいろんな動物がいて騒動を巻き起こします。ピーナツ役の黒柳徹子の声も、河童のコン吉君の口癖「コンキリプー」も鮮明に覚えています。
「月光仮面」(1958年2月~1959年7月)
●5歳から6歳の頃の白黒TVのブラウン管に颯爽と現れた正義のヒーロー「♪月光仮面のおじさんはー」大瀬康一でした。
「とんま天狗」(1959年9月~1960年12月)
●大村崑主演の時代劇「鞍馬天狗」のパロディー。「♪とんとんとんまの天狗さん」のメロディーは、今も耳に残っています。
「ライフルマン」(1960年11月~1963年12月)
●アメリカの西部劇。四角い顔のダンディーな主人公はライフル銃の名人で、ピストルをくるくる回すようにライフルを操り無法者をやっつけるのです。スカッとしました。
「琴姫七変化」(1960年12月~1962年12月)
●男をも凌ぐ剣の使い手である若武者姿の姫君が松山容子扮する「琴姫」です。大人や子供の心を魅了したあの彼女は「大塚のボンカレー」のCMガールでもありました。
「ふしぎな少年」(1961年4月~1962年3月)
●主人公サブタンの「時間よ止まれ」「時間よ動け」のセリフに魅了された少年時代。使ってみたかった魔法の言葉!
「ものしり博士」(1961年4月~1969年4月)
●「ケペル先生、こんにちは!」が合言葉で始まります。様々な子供の疑問に分かり易く答えてくれる番組です。眼鏡をかけた禿げ頭の人形は、熊倉一男さんの声でしたか?
「てなもんや三度笠」(1962年5月~1968年3月)
●「あんかけの時次郎」(藤田まこと)、「珍念」(白木みのる)、時代を彩る名脇役やスターが次々と登場。「俺がこんなに強いのも、あたり前田のクラッカー」の名調子に乗せられてどれくらい食べたか…。
「鉄腕アトム」(1963年1月~1966年12月)
●テレビアニメで強い印象を残した第1号です。アトムに、人間の強さと優しさを教わりました。子ども心に親友(心友?信友?真友?)にしたいと思った主人公です。
●「ひょっこりひょうたん島」(1964年4月~1969年4月)
「♪波をチャプチャプチャプチャプかきわけて~ 雲をスイスイスイスイおいぬいて~」で始まる人形劇は痛快な冒険の物語で心をわしづかみにされました。鼻髭はやしたドン・ガバチョ、美人のサンデー先生、片目の海賊トラヒゲ、文字通りマシンガン・ダンディなど個性豊かな人形とその声優陣の本領が発揮された生涯忘れない作品です。
「逃亡者」(1964年5月~1967年9月)
●「妻殺しの濡れ衣を着せられ死刑を宣告された医師リチャード・キンブル」が逃げまくりながらも真犯人を追いかけます。シリアスで迫力あるアメリカドラマでした。
「ワンダースリー」(1965年6月~1966年6月)
●地球人の星真一少年と銀河パトロールの宇宙人、ウサギのボッコ隊長、カモのプッコ中尉、ウマのノッコ兵長が、地球を救うか破滅させるか、その運命やいかに?
「ジャングル大帝」(1965年10月~1966年9月)
●スケールの大きなジャングルの画像と勇壮な曲で始まるテレビアニメの傑作です。多くを語る必要なしの人々の心に明かりをともし続ける作品でしょう。
「宇宙家族ロビンソン」(1966年6月~1968年3月)
●人口問題を解決のための宇宙移住計画、ロビンソン一家は初の宇宙移民として選ばれます。その家族の一員にロボットのフライデーがいて「警告!警告!」を発するのです。
「サンダーバード」(1965年9月~1966年12月)
●イギリス放映の未来型特撮人形劇?人形劇ながら、ハイクオリティーでリアルな感じがたまりません。中学生の頃の心をワクワクさせる魅力がありました。
「タイムトンネル」(1967年4月~1967年10月)
●もう出だしから痺れました!異次元転送装置の完成を見ることなく中断された計画に、若き科学者が自ら臨みます。しかし、時空を超えて過去へ未来へとあちこちに移動するばかり。さて、彼は戻れたのだったでしょうか?
「ワイオミングの兄弟」(1967年10月~1968年4月)
●両親のいない5人の兄弟が、力を合わせてワイオミングの地を開拓する孤児たちの西部劇ドラマです。長男長女が父親母親代わりとなって幼い弟や妹の面倒を見るのですが、途中で出会ったインデアンの男性がいい仕事をする懐かしいドラマです。
等々、ながながと小中学生のころに大いに楽しんだ作品を放映順に並べてみました。並べてみて発見できた事が一つあります。いくら何でも見過ぎでショー!私の小中学校の成績が、「中の下の上の下」だった理由が、今頃判明した次第です。トホホ。
※画像は、クリエイター・YOKO🍁思い込みと嘘の世界から抜けようさんの、タイトル「空の写真 4 あの時も今も見ている空 鉄腕アトムになって飛びたかった空(^^)」をかたじけなくしました。童心に戻りました。お礼申します。