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No.842 なぞなぞでご機嫌伺いいたします。
旧同僚のY先生が、その昔、からかい半分に私に出したクイズです。
「昔々、カキツバタが『私とあなたのどちらが美しいかしら?』と白ユリに質問すると、白ユリは『フン!』と鼻で笑って答えなかったという。何でじゃろうね?」
もう、答えはお分かりですか?
「カキツバタでは、ショウブ(菖蒲=勝負)にならない!」
からだそうです。そうかー!白ユリさん、そう来たかー!何でも物わかりの良い私は、すぐさま白旗降参。彼に1本とられてしまいました。何にも賭けておかなかったので、ああ良かった!
とはいうものの、鳥獣虫魚はいうにおよばず、樹木草花についてもろくに知らない私です。
「いずれ菖蒲か杜若」は「優劣をつけられないくらい両方とも優れたさま」を言うのでしょうが、私の場合「どっちが菖蒲でどちらが杜若?」の区別に困る時に使うフレーズです。その上、「菖蒲」は「ショウブ」とも「アヤメ」とも読み、両者に違いがあるといいますから、もう「いずれがショウブ?アヤメ?カキツバタ?誰か教えて!」の心境なのです。
ネットの親切さんの記事によると、3観点での見分けが可能とのことです。
①花の付け根の模様や色 ②生え育つ場所 ③開花時期がそれです。以下、要らん世話ながら、備忘録的に書き置くことにしました。
①花びらの付け根には、見分けるためのサインがある。
あやめ…網目状
菖蒲…黄色
杜若…白い筋
②三者三様に育つ場所が異なる。
あやめ…陸地の乾いた土地で育つ
杜若…水の中の水の風景が合う
菖蒲…水辺の水の流れに沿う所
③咲く時期もおおよそ、以下の順。
杜若…5月中旬
あやめ…5月中旬~下旬
菖蒲…6月~7月中旬
小さな島国日本とは言え、国土は広いので東西南北での地方差は否めません。上記の識別法は、一つの目安としてその季節を楽しみたいと思います。
さて、くだんのY先生が、私が団地に小さな家を構えた時に、いきなり紫木蓮の苗木を持参し、一番日当たりの良い場所に自分で植えて、さっさと帰ってゆかれたのは31年前のことです。今年も3月の中旬ごろに見事な花を咲かせてくれました。
紫木蓮の花言葉の一つに「自然への愛」がありました。Y先生から「自然を敬い、目を向けなさい。」と諭されたような思いがしています。
※画像は、クリエイターKyoko.Oさんの、タイトル「カキツバタ群落」をかたじけなくしました。自生のカキツバタだそうです。お礼を申し上げます。