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ピーターラビット展in静岡と駿府城公園と浅間神社

ピーターラビット展に行ってきました

2022年秋に静岡で開催されたピーターラビット展に行ってきました!
メインである絵本の原画やポターと湖水地方の関わりなどは本でも読めるのですが、ピーター(本物)が長生きしていたとか、日本での海賊版などは詳しく知らなかったのは面白いです。
日本でも80年代くらいまで?は著作権意識が希薄で、キャラクタービジネスの先駆けであるピーターラビットとは色々あったらしいですね。
各国語版のピーターラビットはピーターの名前が違っているというのは初めて知りました。ポターの意向らしくて、何となく納得してしまいました。
子供の視点なら馴染みのある名前の方が良さそうですもんね。

原則撮影禁止ですがフォトスポットはあります


他には「長靴をはいたキティ」あれ本当にポター作なんですか!?ちょうど第一次世界大戦の年で、作品が途絶えた時期だし、内容もわざとらしかったので、絶対に贋作だと思ってました。
TVの受け売りなんですけど、絵画の贋作師って、ターゲットにした画家の活動の空白期に着目して「新発見!」という形で売り込むんだそうです。だから絶対に贋作だと思ってた。
男性のような服装をして活動的になるキティ、という解放的な女性像。
ティギーやトッド氏やピーターやタビサやリビーも登場して…というオールスターっぷりがわざとらしかったんですよ。
本物だったんですね……

音声ガイドも借りました。ここで百円玉6枚で支払ってしまったのは痛恨のミスです(そして11月の館山でまた繰り返す)
音声ガイドを聞きながら鑑賞するのは苦手なので、ベンチに座ってずっと聞いていました。

そしてミュージアムショップ!図録とカレンダーだけで4千円超えたのは焦りましたね。あとはお菓子とハンドタオルとクリアファイルと~
……やっぱり結構高いんですよね。う~ん。
名古屋の徳川美術館のショップよりは安いんですが、あそこは講演会で聴いた話曰く
「本物を追求しているので何でも高い。湯呑みを買ったけど使い潰すまで使うつもりです」
という感じなんです。徳川美術館は殿様商売(文字通りの意味)なので、一応ミドルクラス用であるピーターラビットはそこまでじゃないんですけど。
でもアッパーミドル用というか、背伸びすれば買えるけど~という感じの価格帯なんです。
あとお皿も買いました。豆皿ですがお菓子を食べるときに重宝してます。
ピーターの隣にいる妹はモプシー・フロプシー・カトンテールの誰でしょうか?

お次はコラボアフタヌーンティー

にんじんとラディッシュと葉っぱ物のサラダも!

アフタヌーンティーは初めて食べました。
東京や大阪のピーターラビット展では帝国ホテルとのコラボだったので、お菓子の隅々までピーターラビットの世界観が反映されている代わりに確か9千円くらいしてましたが、静岡ではもっと普通です。
スコーンが抹茶味だし、ティーだから紅茶だし……と不安だったのですが、せっかくだから挑戦しようと思ったのです。
注:私は抹茶と紅茶とコーヒーが苦手なんです。あとシナモンも苦手。
結果「味がしない!」
自分の味覚なのに不思議なんですが、凄く良い抹茶や紅茶(とシナモン)を飲んだときは味覚が働かなくなるんです。

なみなみ~


どぽどぼ~


お菓子とクロックムッシュは美味しかったですね。また何処かでアフタヌーンティーを飲んでみたいです。

そのまた次は駿府城

近道だと思ったら下に降りられないという。

次は足を伸ばして駿府城に行きました。
静岡駅の観光案内所で地図を貰っておいたんです。
そうそう!そこの観光案内所は「芸者(?芸妓?)さん募集!20代前半の方歓迎!」というポスターが貼ってあり、「良い所だなぁ」と思いました。
なんでも京都の舞妓さんは今でも中卒で、まあそれだけなら伝統文化なので良いんです。ただ伝統なので15歳でお酒を飲ませるのが適法だったり、他にも色々あって扱いが良いとは言えないらしいのです。そういう事があるので、京都以外の場所だと「18歳以上の方!」と高卒年齢の芸者さんを募集しているとも記事で読みました。静岡駅だと更に年齢が上がって20代前半の方歓迎!ですよ。これは好感度が上がりますね。

さて駿府城は海にそこそこ近いので、地震が来たときは駿府城まで逃げれば津波の被害に遭わないのでしょうか?
大阪だと大坂城まで逃げる事ができたら大丈夫だろうって聞いた事あります。
(注:千年に1度レベルの災害では保障できません)
お城って小さな砦のようなものから大大名の居城まで幅広いのですが、後者だったら災害に遭いにくい場所に建設されていると思うのです。
駿府城公園はまわりに県庁市役所警察学校ほか色々の公共施設が集まっていて、明治初期にこうしたんだろうな~という気分になりました。
平城だけあって本丸があった場所も平たいです。
「う~ん、縄張りがこうでこうでこうなっているのかな?」
まだお城の知識は素人なのでそう考えています。フットパスを見つけたり、近道をしようとして石垣を降りたりしました。

フットパス。ここは三角形になっているので近道が足で踏み固められています。


「遺構はあんまり無かったな。石垣も昔のものは縄で囲まれたものだけかな?でも水堀は残ってた。櫓は復元されてるけど。確か公共施設を国内産の木造で造ると補助金か何かが降りるんだっけ?」
ピーターラビットの時とは打って変わって煩い客です。
地図は優れもので像や石碑の場所まで網羅されているんです。
そうしてお堀の横を歩きます。小学生か中学生がランニングをしています。そうすると、地図には載ってない像を見つけました。
「あ!なんだろう?」
近づいてみると裸体の女性像でした。
女性彫刻家が話題にしていたので存在は知っていましたが、マジで公共空間の公園にあるんですね。
さっき書きましたけど、ここは大きなお城で明治初期に学校を含めたお役所が沢山建築されてそうなお堅い場所なんです。
よくもまあ……と裸体の女性像を見てみます。
等身が低く、子供のように見えます。タイトルは確か指人形でしたっけ?地図から消されている像です。
ここで私はふと思いました。
「半世紀くらい前までは子供の裸に本気になる大人がいると認識されてなかったはず」
150年くらい前の話ですが、ルイス・キャロルの事を思い出しました。ピーターラビットにとっては服を着たうさぎの大先輩です。
ルイス・キャロルは写真が好きで様々な被写体で撮影していたそうなのです。キャロルの死後、彼の名誉の為に大人の女性を被写体にした写真は処分されました。
当時、少女を写したものは問題視されてなかったそうです。そのせいでキャロルはロリコン疑惑が出てしまったという可哀想な話があります。
この像もそうかもしれません。世間にロリコンがいるなんて思いもしなかった牧歌的な時代の童女像かもしれません……
……胸がふくらんでいました。やはり裸体の女性像です。

更に足を伸ばして浅間神社

です。歩く距離じゃ無い気もしますが帰りはバスで帰るのでいいでしょう。途中で近代美術館(普通の住宅街にありました)の外観を見て、別の神社をみました。
浅間神社には更に古い時代の古墳があるそうです。楽しみです。
その時の私の財布には百円玉は1枚だけでした。浅間神社は広いので、お賽銭箱がたくさんありました。
仕方ないので社務所に寄ります。お菓子やお茶の類いは見えません。しかし千歳飴はありました。500円です。むう、やはり七五三は高いですね。
「お釣りは100円玉で頂けませんか?」
これでお賽銭ができました。これから旅行に出かけるときは神社仏閣に寄る予定がなくても百円玉を多めに持っておかないとですね。去年まではもっと気楽に1円玉や10円玉をお賽銭にできたのに。時代は変わってしまいました。
浅間神社の写真は工事中の部分を撮影してきました。赤く塗られている部分はプロの写真家がたくさん撮影していますから、樹木や工事中の部分こそがフォトジェニックだと思ったのです。
さて、いよいよ古墳です。百段階段を登ります。私は体力があるのでこれくらい余裕です。
……20段目、早くも後悔しています。
体力的には全く問題ありません。ただ、ただ、ここの階段の手すりは心許なくて、こういうこともあろうかとガッシリ握りしめられるようにゴム手袋を持ってきたんですが、
え、ちょっと、マジで怖い。
手すりが鎖なんですよ!鎖!登山道でしょうか?
私は恐怖症レベルではないのですが、高いところは他者と比べると少々苦手です。
どの程度かというと、お洒落な公共施設やショッピングセンターにありがちな吹き抜けと渡り廊下が苦手です。
猜疑心の塊になり人間不信状態で呪詛を吐きながらなら渡れるので恐怖症ではないですよ?

ズーム機能をフル活用。こんなに寄れない。

鎖でいいから。この際、鎖で良いから一番上まで手すりが欲しい!
宅配は使わなかったので、今の私の手元は何だかんだで1万円くらい使っちゃったピーターラビットグッズがあります。
しかし、いくら高価かろうがレア物だろうが、命には替えられません。いつの間にか命が掛かっている事になっていますが私は本気です。荷物を階段に上に放り投げます。お皿も買いましたが箱入りなので大丈夫でしょう。

古墳~!!

古墳への階段。手すりが鎖ではありません。素晴らしい。
古墳~!!

いいですね。胎内をイメージしている説があるそうです。そうとしたら、入り口は割かれた傷でしょうか?そう考えるとあの石組みが、切断面を覆って修復している体組織に見えてきますねう~ん怖い。自分で言って自分でグロダメージを負ってます。パンフレットはプラスチックケースの中に入っていました。雨の日も風の日もここにあるのでしょうか?

さて静岡駅に帰ります。

もう真っ暗です。海に近いので海鮮を頂きましょう。まぐろなどの人気魚種を提供するお店が殆どでしたが、
ここの『くうのみバル しずおかばっかぁ』というお店は地魚の海鮮丼を提供しています。
静岡駅内にあるので新幹線の時間も安心ですね。北口のASTY静岡内にありました。
私はアレルギーもないですし、日本近海の魚なら苦手なものもありません。
早速たくさんの地魚頂きます!
ご飯は少なめにして貰いました。並盛りにすればよかったかもです。

地魚の海鮮丼


日帰りでしたが満喫して帰りました。特に駿府城と浅間神社は大河ドラマ「どうする家康!」が始まればきっと賑わうでしょう?
今のうちに行けて良かったです。