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「Report note」
notesってサイトを初めて見た時は、特になんとも思わなかったんだ。有料のフェイスブックみたいだなって。だからリュウがこれを使おうって言った時は驚いたんだ。リュウは頭の回転が早くって、その上顔もかっこいいだろ。しかもあいつの持ってるモンスターすげえレアだから、みんなあいつを頼りにしてた。俺もそうだった。だからあいつといると俺はいっつも惨めだったんだ。
「これからの時代、カツアゲもネットでやら
短編小説「ドウキ」(Tip Text)
※この小説は全文無料公開です。
※有料部分におまけがあります。(詳細は最後に)
※6246字(原稿用紙約16枚)
ドウキ
オキマス
パラレルワールドと同期していることに太朗が気づいたのは、中学生の時だった。異変のようなものは小学生の頃からあった。前日の話をすると、微妙に話がかみ合わない。友達に勝ったはずのゲームが負けたことになっている。掃除した覚えがないのに机の上がキレイに片付いている。小
リレー小説 note 8 「しりとりノート」
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ゴ ゴ ゴ ゴ ……
「ゴ…ゴシック体……」
全国しりとり大会小学生の部金メダリストの栄純君は、常日頃から練習に余念がない。彼はしりとりを続けながら、道端に落ちていたノートに手を差し伸べた。
「未来、ノート?」
ノートの表紙にはマジックペンで「未来ノート」と書かれていた。小学2年生でありながらも、全国しりとり大会小学生の部金メダリストの栄純君にとって「未来」と
短編小説「ダイエット」(Tip Text)
A氏は様々なダイエットを試した。
ジョギング、筋トレ、半身浴。
サプリメント、下剤、ホルモン注射。
炭水化物抜き、砂糖抜き、カフェイン抜き。
どんなダイエットを試しても、A氏の希望を叶えることはなかった。
絶食も試したが、耐え切れずに食べてしまう。
それならばと、A氏は自分の首をしめて食べたくても食べられないようにした。
身体と魂が離れてしまったA氏は初めて外から自分を見た。
相変わらず醜かったが
ウサギとカメ(Tip Text)
昔々のこと、恐ろしく足の早いウサギと、それに比べて恐ろしく足の遅いカメがいました。ウサギはカメに10メートルのハンデを与えての競争を提案しました。カメは40メートル、ウサギは50メートルの競争です。カメはこれを受け入れました。なんせカメは昔、ウサギのおじいさんとハンデ無しで対決して勝ったことがあるからです。タヌキの合図により二人は同時にスタート。足の早いウサギはハンデの10メートルをもろともせず
もっとみる原稿用紙1枚の文章「デマ」
皆さんは「人間の脳は10%しか使われていない」という話を知っていますか。実はこれ、アインシュタインが言ったことが元になってまして、彼は「人間は潜在能力の10%しか引き出せていない」と言ったんですね。だから努力しろということを彼は言いたかったんですが。しかしですね、医学がちょっと発達した時に、どうやら脳の10%ぐらいしか働いてないんじゃないかってことになりまして。最新の医学ではこれは間違いだとわか
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