わたしの着物修行 18 リサイクル着物編

リサイクルのお店の大島紬フェア。茶色っぽい着物がたくさん並んでいました。

べらり、ぺらり、とたたんで重ねられている着物をめくって色柄を見ていきます。全体的に渋い色目ですが、綺麗な色の帯が映えそう。そして、初めて触った大島紬は、何かで読んだ「スペン」という表現がぴったりの手触り。気持ち良いです。そしていくつか見たうち、サイズがよさそうな一枚を合わせてみることにしました。

柄は悪くない、お値段も納得、状態も悪くない。でも私より細い人の着物だったようで、上前を合わせると下前が脇にやっと届くくらいで、まあ着られなくもない。という総合75点かな？まあこれでいっかなー、お直ししなくてもなんとか着られそうかな？と思いながら何となく店内を見回して、見つけてしまいました。

それはたたまれた山ではなく、一番見やすい棚一段占領して、帯まで乗っけてもらってディスプレイされていました。

現代物の、一元式で織られたしつけ付き。わぁカッコいい！というのが第一印象でした。これ合わせてみたいです！とお願いして見せてもらうと丈も胴回りもピッタリ。裄がやや足りないけど、裄出しならそれほど費用もかからないことは経験済みです。

そしてお値段も、先ほどのよりはしますが満足度が全然違います。これまでのお買い物経験から、これはお直し代入れても買わない手はない？！と思ったのでした。

普通の着物やさんはお値段高い代わりに、気に入ったものでマイサイズに仕立てられます。

リサイクルは自分サイズ着物を見つけるのも、好きな柄を見つけるのも難しいですが、見つけた時はお宝を発掘したような楽しさがありますね！

ここ、すっかりお気に入りのお店になったのでした。

そしてゲットした大島は、そのまま向かいのデパート呉服売り場に持ち込み裄出しを依頼。呉服売り場の人にはなんだか申し訳ない。まだお手入れしかお願いしていない安いお客なのでした。