仮面ライダーエグゼイド
「命の大切さが分からなくなる」「現実にもリセットボタンがあると勘違いする」
ソシャゲが流行している昨今では昔に比べて静かになりましたが、
今でもゲーム障害という言葉は息をしています。
んなアホなことあるか。と思っている間に大人になった私ですが、
それに正面からメスを入れたのがエグゼイドです。
端的に言ってこの作品、ほんと名作だと思います。
デザインと前半の伏線バラいてるとこで挫折した人にはリベンジしてほしいレベル100です。
ざっくりいうと敵のバグスターウィルスは人間をゲーム病(進行するとゲームの世界から帰ってこれなくなる)にするんですが、それを医者たる仮面ライダーたちが摘出するために戦うというものです。
その登場人物は、
・二重人格の天才ゲーマー(僕っこと俺っこ)
・恋人を亡くした天才外科医(ケーキをメスできる怖い人)
・無免許医とそれに懐く女子高生(その髪色じゃあ剥奪されるわな)
・嘘つき監察医(一番好き、回し蹴りで変身とかもう)
・サイコパス社長(まさかこんなにVシネ出すとは思っても見なかった)
とまぁ濃いんです。
これが昼ドラ並みに入り混じって繰り広げられる仮面ライダーというか人間ドラマは一見のレベルmaxです。
ただ私が伝えたいのはそこじゃあありません。
今作のモチーフであるゲーム。それがここで輝きます。
命の価値観が目まぐるしく変わるのです。
ゲーム病が進行すると人は消えてしまうが、
実はセーブデータがあり、キャラクターとして復活できるが、
一部の人はそれを完全消去とかもでき、、、、
とまぁゲームのロジックを使って、命の価値をコロッコロ変えていきます。
これのせいで1話見ないとわけわからんし、攻略アイテムの新アイテムのインフレもすごいし、めちゃくちゃなとこはレベル1の仮面ライダーの見た目とかも色々あるのも事実ですが、
それらを踏まえても、名作です。
こんな頂上現象を相手に医療をするとしたらそれこそエグゼイド(語源はエクストリームとエイドの掛け合わせらしいので究極の救助)ですよね。
あとパラド×エムの下り、私は大好きです。
ありがとう、仮面ライダー。