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IKEA UXリサーチャーに学ぶ、UX課題とキャリア戦略とは

IKEAのUXリサーチャーItsaso Mediavilla氏に学ぶ、グローバルなUX課題とキャリア戦略


1. キャリアのスタート:社会学からUXリサーチへ

Itsaso氏は社会学と人類学を学び、人の行動や意思決定を文化・社会的視点から理解する力を身につけました。
この知識を活かし、市場調査からUXリサーチへキャリアを転換
なぜ人はそのように行動するのか?」という問いが、リサーチャーとしての原動力です。

2. Cabify:リサーチ文化の構築

Cabifyでは、UXリサーチの重要性をゼロから社内に浸透させるという挑戦を経験しました。

主な課題:
リサーチの“価値”を伝える:直感や市場トレンドに頼る意思決定を変え、データを活用する文化を根付かせる。
プロダクトマネージャーとの協働:リサーチ手法をプロジェクトのスケジュールや要件に適合させる柔軟性が求められました。
国際市場での適応:ペルーやコロンビアなど、国ごとの文化や習慣を踏まえた調査を実施。

学び:

• リサーチャーは、コミュニケーター”であり、リーダーシップを持って調査の価値を示すべき。
• 現場のチームと協働し、実用的で再現性のあるリサーチプロセスを構築することが重要です。

3. IKEA:物理とデジタルの融合をリード

現在Itsaso氏はIKEAのグローバルデジタルチームの一員として、世界中の顧客体験を向上させるリサーチを担当しています。

取り組みと戦略:
店舗でのインタビューと観察:「お客様が決断する瞬間」を観察し、その場でインサイトを引き出す。
「顧客が持参するメモやスケッチは、デジタル設計への大きなヒントになる。」
グローバルな調整:280,000人以上の従業員がいるIKEAでは、過去のデータと知識を活用しつつ、新しいソリューションを市場ごとに適応させる必要があります。
マルチディシプリナリーな協働:サービスデザイナー、エンジニア、プロダクトチームと密接に連携し、実現可能なデジタル体験を設計。

4. 学びのポイント:UXリサーチャーとして成長するために

Itsaso氏の経験から、UXリサーチャーが今後意識すべきポイントをまとめました。
1. リサーチの目的を明確にする
• プロジェクト前に「何を明らかにするのか?」を定義し、成果をアクションにつなげる。
2. 文化と市場を理解する
国や業界ごとの違いを尊重し、現場の声を重視することで信頼性の高いインサイトを得る。
3. 協働がリサーチの質を高める
• デザイナーやエンジニアと一緒に調査に取り組み、リサーチ結果を実装に直結させる。
4. 「リサーチの価値」を示す
• データや成功事例を通じて、リサーチが意思決定にどのように貢献するかを証明する。
5. 現場のリアルを捉える
• オンラインだけでなく、店舗や顧客の現場に足を運び、リアルな体験を理解することが不可欠です。

5. IKEAのラボ:現場でリサーチを形にする

IKEAのAlcorcón店舗にあるラボでは、実際の環境でプロトタイプをテストすることができます。
現場でしか得られない洞察」が、UX改善において大きな価値を生むとItsaso氏は強調します。

6. まとめ:リサーチャーが意識すべきこと
リサーチは近道できない:徹底した調査と分析が、質の高い成果を生む。
文化に合わせた適応力:リサーチャー自身が市場や環境に柔軟に対応する姿勢が重要。
「信頼」と「価値」を築く:リサーチ結果が実際の意思決定を変えることで、組織全体に価値を示せる。


リサーチャーとしての次の一歩に、Itsaso氏の実践が役立つことを願っています!

もしさらに詳しい話を知りたい方は、ぜひItsaso氏のインタビュー動画もチェックしてください。

この記事が皆さんのリサーチの実践や、キャリア構築のヒントになれば幸いです!

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