新時代の音声解析サービス CACが音声感情解析AI「Beluga Box SaaS」を販売開始

音声感情解析技術の課題

音声感情解析技術には多種多様な解析エンジンがありますが、大部分は製品を購入してから実装するソフトウェア型。その結果、企業にとって初期導入コストが高額になることが問題となっています。特にコールセンターや会議の音声を解析する場合、対象となる音声データ量が大きいと、従量制のサービスの費用が割高になるため、導入に二の足を踏む企業が多いのです。

Beluga Box SaaS

この問題を解決すべく、株式会社シーエーシー（以下、CAC）が新たに開発したのが「Beluga Box SaaS」です。このクラウド型対話データ解析サービスは、音声感情解析AI「Empath」を活用しています。

Beluga Box SaaSの機能

このサービスはコンタクトセンターに特化して開発されました。顧客とオペレータ間の通話音声から感情、話し方、顧客満足度を解析する「Beluga Box」エンジンを、SaaS型として提供します。そして開発者が利用しやすいように、Rest API型のインターフェースも用意。アカウントは申し込みから3営業日以内に発行され、すぐに利用開始できます。

精度とコストのバランス

「Beluga Box SaaS」は、過去10年間に収集された実環境の音声データを基に構築した軽量モデルを活用しています。これにより、高精度なモデルを低コストで提供できます。

新機能の追加

さらに、「品質評価の自動スコアリング機能」と「オペレータのメンタル支援機能」が新たにオプションとして提供されます。これらの機能はそれぞれ、対応品質の自動評価とオペレータのストレス管理に役立ちます。

LLMとの連携

最近では、Chat GPTなどの大規模言語モデル（LLM）による音声対話が広まっています。このサービスを活用すれば、企業は利用者の心理状況を把握でき、その情報をLLMのプロンプトに加味することで、より利用者に寄り添ったユーザー体験を提供することが可能となります。

料金

初期設定費用は500,000円、基本利用料は85,000円/月（最大600,000分まで解析可能）。リアルタイム解析のためのWeb socket接続は95,000円、従量課金は1分あたり0.2円（基本利用料を超えた部分から）。オプションの自動スコアリング機能とメンタル支援機能はそれぞれ月額30,000円です。

CAC、音声感情解析AI「Empath」を活用したクラウド型対話データ解析サービス「Beluga Box SaaS」を販売開始

CAC、音声感情解析AI「Empath」を活用したクラウド型対話データ解析サービス「Beluga Box SaaS」を販売開始 | IoT NEWS