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私は何者か、番外編 a dozen 俳句 23


下書きといふ甘噛みよ冬めいて

会いたいと願えば冬のてふひらり

いっせいに鎮む言の葉冬の雷

銀杏踏むわくわくしてるけど寂しい

瞬きの睫毛の先の一番星

海の果て誰か見たとか冬の暮

ゆく秋の浮かんで消えて日々のこと

カタカナのカ行変格枯れ蓮

誰が焚く落ち葉の魂はけむり

寝転んで冬の木立の飄々と

だれか知らないひとがくれた林檎

小鳥くる静かに暮らすことばの庭


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