問う旅
見聞きしたものを
海馬さまに
お願いし
何度でも、自分のフィルターに透す
ほんとうに
信じていいのか
自分の感じるものが
真実であると
雨の音
虫の声
蝶の羽音
蓮の花のひらく音
桜しべ降る音
カサコソ落葉
水の流れる音
雲のいろ
炎
蜻蛉の翅
光年
引力
出会い
ボロノイ図の不思議
聞こえるか、それは何の音だ
そこに見えているもの、それは、ほんとうにそこにあるのか
いまは、すぐさま、過去になり
未来はここに整列し
今を生きる我らは
なんと
あたふた
あたふたと
迷うばかり
我は問う
長い間
ずっと
問い続ける旅をしている
もっと
耳を澄ませ
目を凝らし
想像し
思いを致すことを
しなけれぼならないと
この
ちっぽけな
こころに
課す