私は何者か、番外編 a dozen 俳句 22
識るといふ贅沢知らぬ枯れ薄
空耳と言われたとして木耳の
秋雨の夜の深さへ迷い込む
背を流る紅葉の川の音しずか
うつくしいもの集まりて秋の山
枯野ゆくひとが七草誦じて
魂のもう永遠に薄原
月白の何処に逃げたか鳥一羽
放棄田に咲く泡立草満足か
知らぬとはそんなしあわせ秋日和
毒抱えひとり佇む野の茸
永遠に掬い続けよ星の河
識るといふ贅沢知らぬ枯れ薄
空耳と言われたとして木耳の
秋雨の夜の深さへ迷い込む
背を流る紅葉の川の音しずか
うつくしいもの集まりて秋の山
枯野ゆくひとが七草誦じて
魂のもう永遠に薄原
月白の何処に逃げたか鳥一羽
放棄田に咲く泡立草満足か
知らぬとはそんなしあわせ秋日和
毒抱えひとり佇む野の茸
永遠に掬い続けよ星の河