私は何者か、598
思い立って、冬の高原を目指す。急な冷え込みで、雪が降ったらしい。行けそうもないのである。行ったらダメよー。通行止。高原は冬の間、おやすみなの。ってことで、Uターンする。
笑ってしまふ。
私のいる世界は、ほんとうに、いろいろあるのだけれど、わたしの世界は、いつもそんなの気にしていないから、こういうことになるのだ。
高原よ、美し。冬のあいだは雪の降るままに、風の荒ぶままに、しかし、その下に、温かく、あるがままを抱きしめ、新しい季節に備えておくれ。かえって、わくわくする、そんな気持ちをぎゅっとこころに押し込んで、さあ、では、何処へゆく。
お昼は下界の蕎麦屋。麦とろとざる蕎麦。
それから、デザートに、ジェラート。
コシヒカリって、米だよ米。お米の粒が入っているジェラート。それが、不思議と美味しい。
ゆずのクリームチーズとブルーベリーダブルで。
どれも初めてのお味。ヘルシー。美味しい。うれしー。で、満足。
それから、冷えた体を温めるため、温泉へ。熱めの天然温泉で、しっかり温まって、帰路に着く。
こんな、幸せでいいのかしらん。
肩凝りもいつのまにか、すっかり、解消。
週末の家に帰り着いてから、お土産に買った銀杏を彼と食べる。もちろんビールと。
飽和。
である。
そして、くしゃみ。
聞いたことのある、風景ではある。
わたしは何者か。