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私は何者か、611


思うのです。素直になればとても楽であること。

草の枕を思いつつ、我には彼の腕枕。意地を通せば、ほら、ご存知の窮屈さ。自身にしかわからぬと。でも、それほど、そんな、彼女の意地悪、誰もが知ってる。人はしたこと、しなかったこと、それがそのまま、すべて、自身に返ってくるのだ。かわいそうだと思われるなど、わたしには許せないほど悲しい事柄。でも、それをも甘んじて受けると言うのか。そんな、頑な。ほんとうに、その目の見える範囲が、あまりにも狭し。最後に、彼女は、言うんだ。そんなの知らんし。みてないし。

おしまいだよ。知らんふりの知ったかぶり。

さよならなんて簡単だ。一瞬である。そして、その一瞬のなんと長きか。それほどまでにひとは捨てきれないものを抱えている。抱えすぎては己が壊れようとしている。そんなことには気づかず、未だ、曰う。わたしのわたし自身を解放できぬまま、われは自身を持て余し、結果、固く閉ざし、固く己のこころを閉ざし、閉ざすことで、虚栄を張り、その手を触れぬ限りを居眠りし続ける。


ビールは相変わらずの従順で、わたしの唯一の味方である。


金曜は救いである。


バスケットのスリーポイントみたいに、ラッキーなあなたの腕はゴール。


あなたがいなければ、わたしはどんなふうな、日常を送ったのであろうか。


わたしは何者か。




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