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私は何者か、番外編 a dozen 俳句 19


影といふわたし自身よ星月夜

鹿鳴いて夜の帷のひび割れて

歩くたび歩く旅をと遠花野

その旅の理由を思いて月の夜

咲くときを忘れてしまふ彼岸花

月見草夜深ければさらに燃ゆ

倒木の下の賑わい死すとか秋

茸狩なにを探せばいいのやら

旅といふ秋の夜長を舟のうへ

舟ならば漂いつづけ月の海

流れには流れの流儀流れ星

蟋蟀のままでいいから会いにきて


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