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私は何者か、a dozen 俳句 25


二万五千八百光年冬銀河

利き足の先の踏絵か霜柱

ひらがなのちりぬれどなほ春の雪

旅の夜ならんで眠る春の星

ほどけるにまかせて眠る春の宵

春隣その足裏のくすぐったい

春月のしばらく空を忘れてた

春雫あと何年を生きるとして

問えばなほ背中が寒い春の沖

約束の森をまだ見ず浅い春

残る雪人のこころの不自由よ

冬虫夏草忘れてしまうなど有り得ぬ


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