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長男の「てんかん日記」。留学1ヶ月経過、病院から併用禁忌の薬が出る。


てんかん

皆様お疲れ様です、元日本てんかん協会ボランティア編集委員の沖田です。長男スズノスケは若年性ミオクロニーてんかんですが、約1年11ヶ月も発作を抑えられております。最後の大発作の記事は以下になります。

前回の記事

留学後2週間が経過した記事はこちらになります。

2023年8月3日

長男のフィリピン留学、あっという間に1ヶ月と7日が経過いたしました。前回の記事から偶にお腹は壊すことがあっても、殆どが体調不良になることもなく過ごせてました。ルームメイトが風邪(コロナ?)で隔離なり、少しずつ体調不良を訴え始めました。

発熱

韓国資本の留学寮なのもあり、食事が上記のような料理が毎日続くそうで、和食付きな長男には辛いようでした。でも留学から1ヶ月が経過し安心していたのですが「お腹を下した、吐いた、微熱がある」との連絡が本人から入りました。LINEビデオ通話をすると問題はなさそうだったので安心はしておりましたが、熱が上がってきたとの報告があり、フィリピンの病院へ行ってもらうことにしました。

病院

病院は緊急外来になるそうで、以下の病院へ日本人先生の付き添いで向かいました。病院に入ったのが19時、終わったのが深夜3時です。診察やレントゲンもあったようですが、ほとんどの時間を待機していたとの事。留学前の情報で「フィリピンは病院が待つ、救急車は数時間こない」と聞いていたのですが、本当のようです。

処方薬

病院の診断結果ではコロナではなく風邪との事。処方薬は以下の3つ。

フィリピンの処方箋

抗ヒスタミン剤

処方された中で、抗ヒスタミン剤のクロルフェニラミンマレインが処方されまして、調べてみると発作が起こりやすくなる薬で、日本ではデパケンRの併用禁忌薬として認識されてます。しかしフィリピンの病院では併用禁忌の知識が無いようで、何時間も待って薬を処方して貰った上、併用禁忌薬が出たのは驚きです。勿論てんかんの常備薬は英文で伝えてあります。

 抗ヒスタミン薬を服用すると、薬は全身を回って、脳の中にも入ってきます。抗ヒスタミン薬が脳内に入ると、眠くなる、けいれん閾値が低下する(けいれんがおこりやすくなる)という変化がおこってきます。そのため、てんかん患者さんが抗ヒスタミン薬を服用すると、普段よりも発作がおこりやすくなる危険性があります。

てんかんミニ知識より

併用禁忌

てんかんで飲んでいる薬はイーケプラとデパケンRで、このうちイーケプラは併用禁忌および併用注意に該当する医薬品はないとされてます。しかしデパケンRに関しては併用禁忌や併用注意ともに沢山あります、以下を参照ください。この「併用禁忌」の英語版を薬局から有料で取り寄せまして、ダウンロードできるようにしました。ご活用ください。

デパケンRの併用禁忌

デパケンR併用禁忌の英文ダウンロード

薬局で作って貰ったデパケンR併用禁忌、日本語と英語です。

まとめ

てんかん薬の英文説明書は薬局から入手して持たせてましたが、併用禁忌までは記載がない事が今回のことで発覚しました。飲ませていたら発作がでてしまった「かも」しれません。やはり先生任せではなく自身での情報収集が必要と感じました。親として反省です。

てんかん記事はこちらに纏めております。

最後に、長男スズノスケのTwitterになります、フィリピンでの様子をUPしていくようなので、皆様フォロー宜しくお願いいたします!


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沖田純之介 サウンドデザイナー
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