Beloved punk queen
2022年12月29日イギリスのロンドンにてパンクの女王と称されたVivienne Westwood氏が天に召された。
アタイのハンカチはほとんどがビビアンの為、使う度、最近は彼女がこの世に既に存在して居ない事が嘘であってくれたらどれだけ幸いか…と、しょんぼりする時間が増えた。
あの訃報時前迄はハンカチを出掛ける際に選ぶ度、今日も苦手な外出がビビアンと音楽で何とかなっちゃうんだな~!
って感じで戦闘意欲が高まった。
(アタイには外出がそれ程苦痛なのです…人間恐怖症)
今日、ビビアンの過去のshowをYouTubeで泣きながら観ていたら、Patti Smith氏の動画に辿り着いた。
(以下両者敬称略)
運命を感じ、何よりこの曲をスミス、彼女が選んだ事を最高だと思って号泣した。
ビビアンもスミスも半世紀を越える恋愛や生き方をパンクを使って異論を唱え続けた女性先駆者達だ。
アタイから見たら同志の2人である。
だからこそ、この曲が切なくも2人の絆を思わせてくれた。
動画はスミス自身の76歳の誕生日、2022年12月30日にNYで行ったLIVEのファンが捉えた映像。
彼女は公演序盤に
ヴィヴィアン・ウエストウッドを偲ぶちょっとした曲をやりたいと思います
と言い、アルバムHorsesの名曲「Redondo Beach」を演奏し、曲の最後に
さよなら、ヴィヴィアン
そうメッセージを捧げた。
「Redondo Beach」
作詞:Patti Smith,Richard Sohl,Lenny Kaye
作曲:Lenny Kaye,Patti Smith,Richard Sohl
Late afternoon, dreaming hotel
We just had the quarrel that sent you away.
I was looking for you, are you gone gone?
Called you on the phone, another dimension.
Well, you never returned, oh you know what I mean.
I went looking for you, are you gone, gone?
Down by the ocean it was so dismal,
Women all standing with a shock on their faces.
Sad description, oh I was looking for you.
Everyone was singing, girl is washed up
On Redondo Beach and everyone is so sad.
I was looking for you, are you gone gone?
Pretty little girl, everyone cried.
She was the victim of sweet suicide.
I went looking for you, are you gone gone?
この曲の歌詞はレズビアンカップルがホテルで喧嘩後に恋人の死を知り、後悔の念に圧されると言う内容である。
生者はつらい。
それは間違いなく死者よりも。
今も残された者-スミス-は死の原因が明らかにされなかったビビアンへ問いかけ続けているのだろう。
なぜ?どうして?
アタイがhideちゃんの死を理解しつつ、今も心の大きな空洞を埋められずに居るのと多分、スミスの気持ちは似通って居るのではないだろうか。
永遠にこの世で会えない愛おしい相手への気持ちを抱え、スミスもアタイも、世界中のビビアンファン達は生きてゆかねばならぬのだ。
幸いな事は、彼女のメゾンはそのまま受け継がれる事の発表がある事。
でも、そのランウェイに彼女の闊歩する姿はもう見られない。
改めて偉大なる女王の眠りが安らかである事を心より祈ります。