約10年ぶりにホンキ度9.0で作品と向き合った挑戦記|新・光神話パルテナの鏡|前編
みなさんには心の中に執着してやまない対象──推しは存在していますか?
この言葉自体は賛否あるところですが、筆者には16年ほど自分の心を占領し続ける執着してやまない対象がおりまして「執着しているキャラクター」なんて呼称するのは長すぎるので「推し」と表現することが多いです。この言葉なら2文字で済みますからね!
まあ筆者は別に巷で話題の推し活なることは特にしていませんし、同担は1億人くらい毎日増えてほしいのですがそれはそれとして特に推しがすきな者同士の交流はしていませんし、まあ「推し」というよりは「私の世界で最も強く輝く一番星」のような筆者の人生を照らす存在というのがしっくりくる気がします。
さて今回は満を持して筆者の「推し」が大活躍する作品について半年以上取り組んでいたことがありますので報告したいと思います。それがこちら──
新・光神話パルテナの鏡です!
◆ちょっと私の推しの話を聞いてくれませんか?
遡ること今(2024.3.22)から16年、厳密には17年ほど前になるのでしょうか。スマブラ期待の新作として「大乱闘スマッシュブラザーズX」が発表された時のことです。
筆者は当時こそメタナイト参戦キター!と喜んでいた記憶があるのですが、いつの間にか同時に参戦発表されていた「出典不明の謎の天使のキャラクター」に心を射抜かれてしまいました。
この当時から筆者はませた子どもだったので任天堂のキャラクターにはだいたい関心があったのですが、さすがにピットの存在までは把握していませんでした。ピットはスマブラDXにおいてフィギュアとして収録されていますが、その存在に気付いたのも後年になってからでした。
最初にお伝えしたいのですが、筆者は何故ピットに心奪われてしまったのかきっかけを全く憶えていません。
ニンドリなどの雑誌で「ファミコンディスクシステムのキャラクター」だと紹介されていた時は「整形疑惑?」のような読者ノリと共に楽しんでいた記憶があるのですが、Xが発売する頃には何故か一番すきなキャラクターになり、雑誌の投稿欄にピットのことを描いている人がいないかいつも探し回り、キャラクターの人気ランキングランキングには毎回すきなキャラクターとして投稿するようになりました。
顔……?顔が良かったからなのか……?自分の癖にストライクする男性キャラクターって快活少年系でないことの方が多いので、本当に執着するようになった経緯は謎です。
ただ蓋を開けてみたときのピットの性格が想像の斜め上だったのは今でも憶えています。天使だからもっと神聖な感じかと思ったら勝てば楽勝!楽勝!なんて言うしマリオとカービィの試合をノリノリで観戦してたりしますし。
未だ筆者の宗教や神話に関する知識は乏しいのですが、それこそ子どもの頃の天使のイメージは宗教色の強いものというよりは「可愛い・歌の上手い・翼の生えた・天国の」アイコンでしかなく、そういったイメージを抱いていたところにピットを投下されて何かが破壊されてしまったのかもしれません。
まあそんなこんなでこのキャラクターに心を占領されてしまい、その後の執着行動としては初代光神話パルテナの鏡はVCで発売される度に購入するとか、海外限定のGB版をDLしてみるとか、当時は自由にゲームを買ってもらえなかったはずなのに何故かGBAのファミコンミニ版を所持していたりと色々あります。
もちろん新・光神話パルテナの鏡が発表されたときは人生で最も狂喜乱舞したと言っても過言ではありません。この作品を遊びたいがために3DS発売当日に抽選を勝ち抜いたのは良い思い出です。あまりにも嬉しくてピットが動いているところを早く見たいが為に毎晩夢に召喚しようと修行をはじめたのもこの頃だったと思います。ちなみにその時の話はこちらのnoteでどうぞ(宣伝)。
ただここからが今回の挑戦にも繋がっていくのですが、新・光神話パルテナの鏡が実際に発売した時期は残念ながら人生で最も勉学に励まなければならない時期でして、家族の目を盗みながら遊び1周した程度で止まってしまっているんです。
ARおドールカードは特殊なもの以外はコンプリートしましたし、後にピットのFigumaは購入出来ましたが、やっぱりこのゲームをちゃんと遊んでいないのに妄想ばかりが肥大していくのは如何なものかという想いがずっとしこりのように心の片隅にありました。
いつかこのゲームを隅々まで遊び尽くしたいなあの想いとは裏腹に年月は経過し、スマブラforでまさかのパルテナ様とブラックピットの参戦に狂喜乱舞しスマブラSPにも続投で狂喜乱舞しながら、いつかはこの作品もリメイクされたり移植されるだろうと思って日々を過ごしていました。そして妄想の中のピット像および作中世界観が肥大してばかりだったある日、開発者の「続編が作られることもリメイクされることもないかもしれない」という旨の投稿を目にします。
待っているだけではいけない!遊べなくなる前に遊び尽くさないといけない!と一念発起し今に至るという訳です。このためだけにまだ見ぬ最新ハード代として貯めていた貯金を切り崩し新たな3DSも購入。それほどの覚悟を持って臨むこととなりました。
前置きが長くなり申し訳ありません。単刀直入に筆者がこのゲームで何を成そうとしているかと言うと「全25章をホンキ度9.0でクリアする」ことになります。101%クリアは正直厳しそうな条件もあるためそこまでやるかは微妙ですが、とにかく公式が提供するピットを、パルテナ様を、二人を取り巻く世界に理解を深めるために頑張りたいと思います。
余談ですが、筆者がこの挑戦をするのは作品愛などではなく単なる自己満足に過ぎません。かつての自分もそうでしたし、これができていないから or この作品に触れたことがないから作品愛が無いんじゃないかと悩まれる方も時々見かけますがそれで悩まなくていいんですよ!!あなたがその作品をすきだと思ったらそれが作品愛です!!ということは筆者の信条として一番にお伝えしたいです。
この挑戦をしていようがしなかろうが筆者にとっての「一番輝く星」はピットであることは未来永劫変わりませんが、その上でこの挑戦の行方をどうか見守っていただければと思います。それでは筆者、出撃します!
……ところでこのタイミングで難しい挑戦に覚悟が決められたかというと、発売以来筆者はスプラ3を毎日やっているからというのがあります。スプラ3、弓(ストリンガー)もあるし一人用モードでは登場人物の掛け合い会話もあるし、実質新・光神話パルテナの鏡の続編じゃないですか?
◆天使突抜!1章から9章を振り返る
・1章
おまたせ!ここは当時の筆者でもホンキ度9.0でクリアできたくらいチュートリアル兼周回用のステージという印象があります。確か雑誌のインタビューでもこの章はホンキ度9.0も他の章より易し目に設定していると見かけた記憶がありますし、振り返ると毎回空中戦・地上戦含め体感5分で終わるので操作に慣れたり他の章で失敗して失ったハートのリカバリーにはもってこいでした。
久しぶりの出番、もとい久しぶりの3DSでのプレイだったので最初こそカメラ操作に難儀したり、ホンキ度扉の先のクローラーには苦戦しましたが、じわじわとホンキ度を上げたり新しい神器を試したりしながらゆっくり操作に慣れていくことにしました。
シナリオ的には街が襲撃されている一方でパルテナ様の再臨を祝って街中で炎と黒煙が上がる中で紙吹雪も飛んでいるのが珍妙な状況で面白いなーと思いました。空中戦のグラフィックもけっこう細かく作り込まれていて街に向かう直前に小麦畑と思しき畑の真上を飛んだりしているのだなと今回のプレイで気づくことが出来ました。意識しているかどうかはわかりませんが筆者としてはなんとなくN64スターフォックスのコーネリアを思い出してしまいますね。
今更ながらキャラグラフィックもフィールドも3DSとしては破格のグラフィックと滑らかさだと改めて感じます。さらにピットがパルテナ様と会話しているときはちゃんと口パクしてるんですよね、プレイヤーは基本的にピットの背中しか見えないのにとても細かいです。
この章はもちろん苦労せずホンキ度9.0で攻略できました。この調子で次行きましょう!次!
・2章
実を言うと筆者、このゲームに出てくる敵デザインが全体的に苦手です。グロテスクな部分が強調されたものが多いというのもありますが、ピットよりも大きい敵しか出ないので圧迫感と恐怖感を覚えやすて苦手意識を持っていました。メガネハナーンの鼻の脂ぎった感じの強調とか気持ち悪いですよね!?
ただこの敵の大きさは「射撃が当たりやすくするために的を大きくしている工夫」であることを知ってからは納得しましたし、臆せず何度もプレイしていると本当に的にしか見えてこなくなるので今は平気になりました。やっぱりゲームをやり直してみると見え方が更新される体験が出来るものですね。(※↓参考)
という訳で前置きがまたしても長くなり申し訳ないのですが、2章は地上戦途中からこのゲームでは珍しい道中も共闘して進んでくれるマグナさんという助っ人がいるので2012年に遊んでいた当時から安心して遊べる章でした。
その一方空中戦は2章にして既に苛烈でして、弾幕も激しく当たるとダメージを受けるトラップも早々に登場します。ホンキ度9.0を選択すると下手すると終盤のステージよりも激しい敵弾の応酬になっているような気がしてなりません。冥府軍は序盤から終盤まで通しで戦うのですが高ホンキ度だと敵弾のホーミングが強化されていて動き続けないとあっという間にヤラレチャいます!
まあシューティングゲームの宿命かそれぞれのシーンにおける敵の編成を覚えることでなんとか対処は可能……ですかね。BGMの切り替わりや二人のやり取りなどでこの章はまだ場面の切り替わりがわかりやすいですからね。Gがかかる!
この章からだいぶトンチキなやり取りがはじまってしまうのですが、宝物庫付近や温泉ではなかなかセンシティブ気味な話題が多いので今も昔もこの辺りのセリフは集中力を乱すので苦手ですね……。まあ元ネタになっているギリシャ神話のことを考えれば何も不思議はないのかもしれませんが?
しかしパルテナ様って人間の個人情報掘り返す能力があるみたいでちょっと怖いですね。
・3章
数少ない空中戦ボスのヒュードラーが登場します。背中を走れるのが楽しいのは定番でしょうか。空中戦で走行に入るとちょっとスコアが上がっておトクです。ここのボス戦はヒュードラーが火球を吐く前に攻撃を続けると火球キャンセルかつ大ダメージを与えられるのですがその仕様は最近試行錯誤の末に知ったので、高ホンキ度では毎回パルテナ様に助けてもらってました。しかし当時は聞けていなかったセリフ差分が聞けて良かったです。し、しんじゃいますよっ……。
この辺りで気づいてしまったのですが、筆者は空中戦がとても苦手です。原因は単純で「地上戦に比べて逃げ場が少ない」からだと思われます。空中戦にも敵弾を避ける仕組みはありますが、他のシューティングゲームと比べてボタン操作で発動できるものもなく、この記事を執筆している時点でも跳弾の仕組みを理解していないので誰か教えて下さい……。
筆者は悪魔の窯のシステムはあまり好みではないのですが、一方で序盤のステージさえ難易度が変わると登場する敵が増えたり雰囲気がガラッと変わるのは面白い試みだと思っています。しかし難易度を下げずにその場ですぐ再挑戦できる仕組みも欲しかったなと思います。ホンキ度9.0で一番難しいことはノーミスで空中戦と地上戦を通すことだと思いますので。
ここはシナリオ的な面で言うことは特にないですが(昔読み切りの漫画版があってそれが3章舞台だった記憶があり、ピットがめちゃめちゃカッコ良かった記憶はあります)地上戦序盤の隠されたジャンプ台に乗ると特に何も起きない代わりにピットの人生発言が聞けることが今回わかって良かったです。このセリフ存在そのものは知っていたのですがどこで発生するかはわからなかったんですよね。
まあ本当に初代パルテナの鏡は山あり谷ありぴょーんぴょーんなゲームでしたから。しかし天使なのに人生とは此は如何に。
・4章
お待たせしました序盤の壁です。えっ、全25章あるうちの4章なのに序盤の壁とは!?
ここは空中戦も地上戦も厳しくて何度もやり直した記憶しかありません。1週間くらいはずっとここばかりやっていたので本当に全章ホンキ度9.0でクリアできるのか憂鬱になっていました。
空中戦はとにかく敵の弾幕が激しく敵の出現するスピードも早く回復ポイントも少なくいつもブレイク状態のギリギリでした。登場する敵の距離が近いので敵弾を回避しきれないことが多いんですよね。空中戦BGMとしては作中屈指の疾走感がありとても良い上に終盤の死神の視線を掻い潜る飛翔シーンは本当にかっこいいのですが、筆者はそれどころじゃないです!
地上戦もこれまでに比べてそこそこ長い上に入り組んでいたり道中もトラップ満載だったり、デススカルやオーンといった即死級の強敵も初登場するので触らぬ神に祟りなしと言ったところ。また強制的に敵と戦わなければいけないゾーンがいくつかあるのも厳しいところです。特にホエーラとメイジボックンが出てくるエリアは回避に専念しすぎるとバテやすくて大変です。
なんとかこれらの死線を潜り抜けてもまだこの段階だと今作の回避システムに慣れておらずビッグ死神に負けるなんてことも頻発しました。そうするとホンキ度9.0はまた最初から頑張らなければいけないので諦めはしませんが挫けそうにはなります……。なんというかフィールド全体を薙ぎ払うような攻撃に対して任意回避ができないのは未だに慣れない部分もありますね。
あとこの辺りからホンキ度扉の先ではあまり二人が会話しなくなることに気づいてしまい、筆者としては「何か、何か喋ってくれー!すきな献立の話でもいいから!」と半べそを書きながら死神に追い回されていました。筆者の情けないピットの操作をパルテナ様はどういう面持ちで見守っていたのやら。
このゲーム、今まではずっと漫才しかしていないと思っていましたが、実は会話の端々に今後の章の伏線が仕込まれていたりするのに気がつきました。特にこの章はピットの自分が守護する対象の人間に対する発言やパルテナ様が神としての責務を感じている話などほんの少しこの世界を窺い知ることができる会話が挟まれます。こういう二人のやり取りが最高にすきなんですけどなんで普段は漫才しかしないんですかね?
・5章
このゲームのトンチキ具合が極まっているステージだと思います。ここまでふざけているのは後にも先にもないので、ある意味心理的な理由で乗り越える難易度がキツいステージです。
はっきり申し上げますと実は筆者はこの作品の珍妙なノリはあんまりすきじゃないです。まあ原作がふざけた方向だったからと言われればそうなんですけど、この作品全体に漂うノリが苦手で今までこのゲームを避けていたのではという疑惑を認識するに至りました。
この章の空中戦は当たるとダメージを受ける壁も多く弾幕を避ける必要もあるので、いつものように円を描くような操作では被弾が多く大変でした。敵はピットを狙うというよりランダムに弾を撃つパターンが多かったのが救いですが。その時のピットの位置によって進行方向を選べたりもするので、なるべく自分が被弾せず進みやすいルートを選べるよう覚えておくことが突破のコツかなと思います。ちなみに地上戦は回復ポイントも多くどちらかと言えばギミック重視のステージで敵の配置が緩く久しぶりに簡単なステージだと思いました。
ステージそのものはふざけているのですがシナリオ的には大変重要な章でして、満を持してブラックピットが初登場します!筆者はピット単推しかつ作品の箱推しなんですけど、これは推しの方が増えただけなのでピットとブラックピットを推していても単推しということでよろしいですね?
ところで鏡に映る自身の姿は真実の姿なんでしょうか?それとも理想の姿なんでしょうか?このゲームのシナリオも深掘りしたくなることは色々あるのですがノンストップで次の章に行ってしまうのでなかなか伝えたいことを把握するのは大変なんですよね。このあたりはちょっともったいないなあと感じる部分です。
・6章
コピーされた存在とオリジナルの存在のぶつかり合い、往年の熱いテーマですね!この章は他の章に比べて真面目な話が多いので筆者の中でも上位に入るくらいすきな章です。案外毎回出てきてくれるわけではないブラックピットがいっぱい喋ってくれますし。
空中戦はブラックピットの攻撃を避けつつ敵の弾幕を避けなければならず屈指の難易度だと思います……というかこのゲーム周回前提に考えられているのか後半の章より前半の章がホンキ度9.0にしたときの難易度高くないですか?まだこの時点の筆者は操作がおぼつかないだけかもしれませんが。
ちなみにここ地上戦はお祈りです。できればギガスの配置してあるところでブラピと対峙したいところ。ブラピが狙杖担いでくるエリアを引くと透明化が無い限り道中がめんどくさすぎますからね!
ブラックピット、彼はコピーではなく擬似コピーなのでこの世界に生を受けた時点でブラックピットというオリジナルなのだと筆者は思うのですがどうでしょう?そしてこの章ではピットからパルテナ様に対する想いをブラピとの対峙を通して伝えられるのが良いんですよね~!ピットは自由を羨む気持ちはありつつも本心からパルテナ様の力になりたくて行動しているのがわかりますし、ボス戦時の二人の会話中はパルテナ様が一切口を挟まないのでBIG LOVEです!
パルテナ様、辛辣ではありますけどピットに労いの言葉をマメにかけてくれるしピットの言っていたことをスルーしているようでちゃんと覚えているし、この章最後のセリフの「いろいろありがとう」はピットから色んな尊敬の言葉をもらってめちゃくちゃ嬉しかったんだろうなーなんて想像しながら筆者は尊さに悶絶し転げ回ります。
ところでこの章、ブラピの行き先がわからず彷徨っていると「迷ってしまったのですか」とパルテナ様から声をかけられるのですが、この際一切ピットが発言しないのでなんだか画面越しのプレイヤーに言っているようで恐縮な面持ちになります。
・7章
ひっそりと前作に登場していたタナトスさんが登場するのですが、そんなことより前作にもいなかったポセイドン様、誰だお前は!?なんかギリシャ神話のネームバリューがある方の神様として唐突に出てきていません!?この章にしか出てこないのにどうして出てきた!?
この作品の世界観やキャラクター名称はギリシャ神話モチーフで、特に敵の名称なんて元ネタ関係なく名前を借りてきただけのやつもいっぱいいるのですが(それを言ったらイカロスなんていっぱいいるそういう種族名ですし)それにしても空中戦でしか会話しないポセイドン様はどうして出てきたのか?謎は深まるばかり……。まあギリシャ神話繋がりで後にハデス様が出てくることの伏線なのかもしれませんが、この世界ではポセイドン様とハデス様は接点も関係もないですからね。
この章は4章や6章に比べると空中戦に登場する敵も少なめでホンキ度9.0でもあまり空中戦で失敗しませんでした。どの章でもそうですが、高ホンキ度だと一番の敵は雑魚ポジションのモノアイやミックの弾のホーミングと威力になります。
地上戦は道中長めかつ珍しい氷床ギミックも登場しますが、こういうパターンの例に漏れず敵の配置は少なめなのが助かりますね。敵の配置も多かった4章は一体なんだったんだ……。
ただ一番苦戦したのは途中で挟まれる動く床に乗って移動するパートでして、動く床そのものは床に乗っているだけではプレイヤーが置いていかれてしまうファイナル動く床という訳ではないのですが、宝箱に釣られたり敵弾を喰らってひるんでいたりすると間に合わず落下ミスが多発しやり直しを強制されてしまいます。しばらく待っていれば床が復活するなんてないよ!なんだか初代を思い出してしまいますが少なくとも落下で一発KOじゃなくて良かった!
ところでボス戦のタナトスさんは巨大な足形態のときに「踏みつけられたら水虫も感染る」と発言するので毒属性攻撃のヒントだ!と当時は思ったのですが実際の毒属性攻撃は通常形態の誘導弾なんですよね……。むしろ踏みつけ攻撃は足の真下だけではなく衝撃波も纏うため範囲が広いことに注意が必要です。それぞれの形態のウィークポイントを覚えるのは大変ですが頑張って覚えましょう!
・8章
昔雑誌にパルテナ軍VS冥府軍VS星賊の三種の神器を巡る壮大な相関図が載っていた記憶があるのですが、なんと!星賊は全25章中たった2章しか出てきません!そもそも急に差し込まれたSFっぽいこのキャラクターたちは何なのか。まあ後にもっとSF全開の奴らが登場するのでまだまだ序の口ですけどね!
このゲーム、敵キャラクターのバリエーションがとても豊かなのが良い点だと思います。それぞれの所属ごとに見た目が異なり世界観を拡張しているのがとても良いです。いくらシューティングゲームは覚えゲーでもあるからといって同じ敵ばかりだと飽きてきてしまいますし、特に1~9章はシナリオの都合上冥府軍としか戦わないのでここで星賊を投入することで味変しているのだなーと感じます。
この章はステージのビジュアルも空中戦後半の疾走感も相俟ってトップクラスに美しいですね。こういうことを気にしてはいけないのでしょうが天使は水中では活動できないのに宇宙っぽい空間では普通に活動できているので、この神話世界の宇宙描写も独特であるという説明を兼ねているのだと思います。星々も本当に線で繋がって星座になってますからね。
難易度は次の章が文字通り鬼畜なだけに休憩ポイントのようなものです。空中戦も地上戦もそれほど苦労はしませんでした。特に地上戦は冥府軍と星賊がいる場所はピットを狙わなくなるので漁夫の利を生かすと被弾が少なく済みます。しかし初登場の星賊のモーションはやはり慣れるまでが難しかったですね。肉弾戦タイプは唐突に体当たりしてきますし、射撃タイプもホーミング・範囲とも強烈で冥府の奴らとは違った難しさがあります。
筆者は昔雑誌の開発者に質問を送ってみようアンケートで「この世界の食事情どうなってるんですか?」と聞いてスルーされたことがあるのですが、まあファンタジーの食事情にツッコミは入れることほど野暮なことはないですからね。それでもピットが「最近たこ焼きを食べていない」と言うことは天界にもたこ焼きは存在しているということでOKなんでしょうか?筆者もたこ焼きや抹茶ババロアを食す面々のファンアート描いていいんですね!?
・9章
はい、序盤の最終関門です。まずは初見でホンキ度2.0で挑んだ際もあまりの攻撃の激しさに本当にホンキ度9.0でクリアできるのかと心折れそうになりました。
この章の難しいところはステージの長さにあります。空中戦に地上戦ではデススカル3体との強制戦闘に過去ボスとの再戦、ステージボスのメデューサとは空中戦のボスバトルが発生します。こんな状況でノーミスでクリアしろと!?
空中戦は敵が接近してくることが多いのでなるべく打撃が発生するよう照準を合わせると敵弾を打ち返せて被弾が減ります。またスコアを気にしないならシャッタンの登場するエリアは射撃せず回避に専念した方が安定しました。冥界ガーディアンは開き直ってブラピに助けてもらいましょう!
地上戦の道中はけっこう補給も多いので確実に敵を倒していけば安定はしてきますが、やはり一番難しいのはメデューサと対峙する最後の最後。攻撃の種類によっては射撃で相殺できるものもあると知るまでは大三形態にはすでに耐久力がカツカツでヤラレチャうことが多かったです。これの何が辛いかと言えばやっぱり戻し作業ですね。1周するのに30分はかかったので、1日に挑戦できる時間も限られてしまいますし、ホンキ度9.0のままメデューサに辿り着いてもここで失敗すればまた最初からですから。ざっと2週間くらいはここで粘っていた記憶があります。
しかしここまできた筆者はこの頃やっと「このゲームって面白いのでは?」と感じようになり、そもそも11年ほど前は1章しかホンキ度9.0でクリアできなかったのにここまで次々とホンキ度9.0でクリア出来てきたのですから、諦める訳にはいきませんでした。そして──
まあ三種の神器有りですがこの章もホンキ度9.0で突破できましたよー!こんな不甲斐ない筆者と共にいてくれたピットとパルテナ様のコンビには感謝してもしきれないです!
おまけ(2024.3.22)
◆次回予告とここまでの総括
それでは長くなりすぎるので一旦切り上げますが、なんとホンキ度9.0で9章まで突破できてしまいました!見てください!ここまででパルテナ様の宝物庫のお題も全てクリアできましたよ!
このゲームだけを毎日やるわけにもいかないので、1日1時間程度しかできない日やそもそもゲームができない日もありましたが、この挑戦をはじめたのが7月頃でパルテナ様の宝物庫を制覇したのが11月の終わり頃なので約4ヶ月もかかったんだなあと思うとなかなか感慨深いです。
筆者はピットが大好きなのですが、一方公式のピット像を知ることが怖いという想いも抱えていました。それだけ自分の想像の中のピット像が年月と共に膨らんでしまっていたんですね。しかし都合の良い妄想よりも公式が提供する姿の方が遥かに大切です。やっぱり推しへの理解を深めるためには公式のテキストを読みまくるしかないと改めて思いました。
とはいえ私はこのゲームがすきですけど、トンチキな世界観とセリフ回しやゲーム内容そのものには合わなさを感じていたというのも事実なんだろうなと認識しました。でもまあなんやかんや9章をクリアする頃にはこういうシューティングゲームも悪く無いなと思うようになったので、この挑戦を決意して良かったと思っています。
さて次回は10章~17章の軌跡を辿っていきますが、新の名を冠する要素が強まってくる10章以降はほぼ初見のような状態で筆者は無事に攻略できたのか!?Coming Soon!……となれるようまたぼちぼち振り返り記事を書いていきますね!次回もよろしくお願いします!
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