世界の片隅だったとしても
10日ほど吸い込まれるように眠り続け、食べられるものを食べて過ごして、ようやく回復してきた。
ゴミ出し、掃除がてきなくて、危うくゴミ屋敷になるところだった。
自分以外の全てを手放した。
職場も家族も。
でも、一人暮らしは手放したくない。強く思った。
死にやしない。
なんとかなる。
そんな思いだけだった。
事件ー職場ぐるみの嫌がらせに遭った。
逃げようと思った。
不思議と罪悪感や自信喪失感もなかった。
転職だと思った。
ここに居ては自分が生きない。
オミクロン株が流行している最中だった。
15人ほどの友と連絡を交わした。
もう一人ではないんだと思った。
疲れが酷く、うつ状態であったにもかかわらず、孤独感がなかった。
もう40半ば。けっこう生きているためか、繋がりたい人とは繋がっているのだ。
これからが自分のほんとうの人生なのかもしれない。