『テクニックだけのワークショップ』
2023年10月16日~10月20日
『テクニックだけのワークショップ』
を開催します。
内容を新たにしつつ再開するのでそれに伴いこのワークショップについても改めて書いてみたのでご一読いただけたら幸いです。
ワークショップ参加者のみなさんは研技術研究所公演『屋上庭園』の稽古を自由にご見学いただけます。
ワークショップで体感したことが実際の創作の場でどのように活かされているかを見ることができます。
『テクニックだけのワークショップ』
ベーシック〜アドバンス
【日程】
①10月16日(月)12:00~16:00 ベーシック
②10月17日(火)12:00~16:00 アドバンス・A
③10月18日(水)12:00~16:00 ベーシック
④10月19日(木)12:00~16:00 アドバンス・A
⑤10月20日(金)12:00~16:00 オーダーメイドサロン
※参加者は、研技術研究所公演『屋上庭園』の稽古をご見学いただけます。
稽古は各日程の17:00〜同じスタジオにて行われます。
【内容】
<ベーシック>
台本を使いながら役を演じるために必要な準備について共有するセッションです。
「自分」を扱うために必要ものいらないものを明らかにしていきます。
「アドバンス」を受ける前に必ず受けていただくセッションになります。
一度受けていただけば大丈夫です。
・事実〜価値〜欲求(ニード)
・出会い(イベント)
について扱います。
<アドバンス・Aセッション>
テキストを使って演じながら「テクニック」に触れるセッションです。
役を演じることで生まれるたくさんの「表出」を扱います。
楽器でいうところのどんな音が出る楽器なのかを知ります。
・音と身体(フローとウェイブ)
について扱います。
<オーダーメイドサロン>
参加者の方々それぞれが求める「テクニック」についてシェアする場です。
ワークショップを通じてでも個人的な欲求でも結構です。
よりそれぞれの「自分」の扱い方についてお手伝いをする時間になります。
【お申込み】
【参加費】各¥3000 (初回割引)
【対象】俳優・演出家
【場所】都内スタジオ
【お申込み】
件名を『テクニックだけのWS参加』として
① お名前
② メールアドレス
③ 参加希望日程(①・②・③・④・⑤)
④ 職業(俳優・演出家など)
⑤簡単な経歴やトレーニング歴
を記載の上、
info@oharakenji.com
までお送りください。
折り返し詳細をお送りいたします。
<お申込みに際して>
本ワークショップでは下記の『4C』を保つことを遵守します。
①コミュニティ 『関わるだれもが安心して出入りできるコミュニティであること』
②コラボレーション 『互いをコラボレイトさせる創作であること』
③クリエイティビティ― 『それぞれの持つ創造性を尊重し活かし合える場であること』
④セレブレーション 『成果だけではなく創作過程も讃え合える場であること』
上記『4C』が保つことが難しくなっていると感じた際は誰でも場を止めることができ、『4C』の維持ができるまで対話いたします。
ご理解・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
ご質問などもありましたらどうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。
どうぞよろしくお願いいたします。
【『テクニックだけのワークショップ』について】
『テクニックだけのワークショップ』っていうのは2015年から不定期でやってたんですが、ここ数年はお休みしてました。
始めた当時はなんか演技に携わっていると「テクニック」って嫌われてるなぁって感じることがよくあって、でも僕の中ではとても芝居や表現を豊かにしてくれる大事なものの感覚があって、そういう「テクニック」を共有したいなという思いからやっていました。
当時はあまり俳優さんがファシリテートするワークショップも今ほど数も種類も多くなくて、自分自身がそういう場所に飢えていたのもあったんだと思います。
それを始めたことによってより自分も勉強するようになったし、参加してくれた方々からもらったものもたくさんあったし、すごく良い時間でした。
しかしまあ、「テクニック」って毒にも薬にもなりますからね。
特に「手放す」とか「役を生きる」ということを知らないまま、身についてもいない「テクニック」を意識するのは毒にしかならないでしょう。
だんだんと内容的には「テクニック」重視よりもその前の段階、「手放す」「役を生きる」ということにフォーカスを変えていくようになりました。
そしてコロナ禍の中止期間を経て、今は『舞台上を生きるためのワークショップ』と改めて、「テクニックだけのワークショップ」は消滅してました。
今は当時よりずっと俳優さん主導のワークショップも増えて、当時の僕に通わせたいような質の高い、種類も豊富なワークショップがたくさんあります。
そこには「役を生きる」ためのエッセンスがたくさん詰まっていて、それに誰でも触れられるようになってきましたし、そもそも演技についての理解が広まってきている様に感じます。
これはホント素晴らしいことです。
そういった環境の変化もあって、今改めて「テクニックだけのワークショップ」をしたいなと思ってきました。
「手放す」とか「生きる」ことで現れる表現や劇的さのためのテクニック。
僕は俳優さんは自分を演奏するソリストのようなものだと感じていて、つまりその「テクニック」は自分という楽器を演奏するためのテクニックです。
昔ある演出家の方が「あいつを一番上手く扱えるのは自分だ」というようなことを言っているのを聞いて、「その俳優を扱っているのはその俳優自身だよ」と思ってイラっとしましたが、でもホントそうですよ。
素敵な俳優さんはみんな素敵なソリストですよ。
自分を扱う術を持ってる。
もちろん僕にはあなたという楽器の最高の弾き方は教えられません。
でもいろんな弾き方を伝えることはできます。
一緒に自分自身の弾き方を見つけるお手伝いができればと思います。
そんな『テクニックだけのワークショップ』を改めて開こうかと思います。
今後は研技術研究所での公演(本番)とも併せて、より実践を感じながらトレーニングできる場所にしていきたいと思って、今回も10月末からの公演と連動した内容で行います。
どうぞたくさんのご参加をお待ちしております。
大原研二
【WSファシリテーター紹介】
大原研二
俳優。avenir'e(アヴェニール)ドラマトゥルク。パフォーマンスサポーター。研技術研究所代表。
第二期俳優指導者ゼミ修了。
舞台・映像で俳優として活動しながら、『テクニックだけのワークショップ』『えんげきで遊ぼう』などプロの俳優対象のワークショップから子供から参加できるワークショップを開催。個人向けの『オーダーメイドWS』も行っている。
主な出演作:映画『アウトレイジ』/舞台『彼らの敵』『福島三部作』ミュージカル『17AGAIN』など。