インクリーズするイングリッシュ
先日、英語の文章を書く必要性に迫られました。近頃はGoogle翻訳やDeepLなどの翻訳ツールが世に出回っているため、英語力が皆無の私でも一端の英文を作成することが可能です。ただし、私には作った文が一端のものなのかは判断できません。私の日本語力が不十分なため、翻訳したところで不十分な英語になることは確実にわかりますが。
便利な世の中になったものです。翻訳ツールのない時代は大変でした。私は高校時代、電子辞書を使っていました。しかし、電子辞書は不便です。本当に英語を調べたいテスト時などに使うことができないのです。電子辞書より前は、紙の時代でした。私も中学生時代は紙の辞書を使っていましたが、もうとてもそんな時代には戻れません。タイムマシンが発明されていないので。
それより以前に生まれていたら、鎖国をしていたために英語を使う必要がなかったことでしょう。有史以前に生まれていたら、日本語すら覚える必要がありません。
完璧な翻訳ツールが出回れば、中学や高校での英語学習が不要になるでしょうか? 私はそうは思いません。私は中学校や高校の英語授業のお陰で、自分に英語が不向きであるということを、はっきり学び取れました。より沢山の子どもたちに挫折を経験させるため、英語教育は残すべきでしょう。
英語を話せるようになりたい人間は沢山いるようです。書店に入れば、英語学習のための本が山積しています。あまりに長年英語学習の本が売れ続けているため、英語学習本には効果がないことを証明し続ける結果になっています。しかし、英語学習本が間違ったことを書いているワケではありません。「毎日1時間英語を勉強すれば、数年後には英語ができるようになる」といった穏当なことしか書かれていません。間違いなく事実でしょう。「買った馬券が当たり続ければお金持ちになれる」とか「全ての試合に勝てばこの大会で優勝できる」という言説が事実であるのと同様に。
私の母親は英語教室に通っています。初級コースに十年程通っているため、いまや初級英語の上級者となっています。勉強のために英語の新聞を毎週とっているようです。お陰で、日々世界のニュースに疎くなり続けています。さらに毎夜、英語の勉強をしているため、早寝をする習慣が身についたと語っています。このように、英語学習には数え切れる程のメリットがあります。