心理的安全性は遊びへ流れる
2021.5.25 保育園
その子は、僕が来る前からずーっと泣いていた。その2歳児の男の子と関わったことは、今までで無かった。先生からは、「○○先生をママだと勘違いして、(今その場を離れていて)泣いてるんです」と引き継ぎを受けた。
少し近くで様子を見たが、泣き止む様子ではなかった。試しに、両手を出し「おいで!くる?」と聞くと、なんと「うん」とやってきた。泣きながらだが。信頼関係も、関わりさえもなかったから驚いた。そしてヒザに乗り、心理的安全性を意識してトントンしているうちに泣き止んだ。遊びのきっかけとして、近くの積み木(具体的に言うと積み木ではなくW状の色のついた木のおもちゃ)で僕が遊び始めると、その子も興味を持って遊び始めた。模倣遊びっていうのかな。同じ色の積み木で何か形を作るという、心の表現をしていた。
結局ママが来て軽く話しかけたり帽子を被せたりしても気づかないほど、積み木の遊びに夢中になっていた。きっと泣いていた理由は、安全の欲求が枯渇していて、不安だったのだろう。心理的安全性を確保することでの、安心の状態になることの重要性を肌で感じた。心理的安全性が確保された状態でこそ、自分の「やりたい」遊びを生き生きとやってみることができる。それは2歳児でも小学生でも変わりない、遊びの本質的な要素なのだと思った。
ぼくは学童やプレイパーク、ボランティア等で子ども達と関わっています。原体験がその人をつくると、『心アツくなる思い出が出来ちゃう』そんな関わりを大切にしてます。詳細はトップ記事をご覧ください 前置きが長くなってしまいました。頂いたサポートは活動の際の何かに使わせて頂きたいと思います