謎の罵声と祖母の霊
私のマンションに彼が転がり込むという形で同棲し始めて、すぐに喧嘩が絶えなくなった。同じ部屋で一緒に寝ていたのはせいぜい3カ月ほどだっただろうか。ほどなくして、お互いのいびきや起床時間を理由に、別々の部屋で寝起きするようになった。
彼は無職だったため、昼過ぎに起きるという昼夜逆転の生活を送っていた。私が彼の仕事に関して何か言おうものなら、すごい剣幕で怒るため、怖くて何も言えなくなっていた。同棲生活が崩壊するのはこんなところからなのだろうと、38という年齢にもなって初めて知ること