【読書感想】トリック
トリック エマヌエル・ベルクマン/浅井晶子 新潮社
仲間由紀恵と阿部寛ではありません(見たことない)。
あらすじ
400ページ近くあるのでいつ山場を迎えるのかなあ、盛り上がりが来るのかなあと思いながら読み進めていった。
あらすじにある、老マジシャンとユダヤ人少年マックスの話がつながっていくんだけれども、あまりにもこの異なる世代の二人すぎて、悩みの次元がちがうというか、経てきた苦労が違うというか。年齢が違うから経験の数がちがうのはしかたないし、誰かが悩んでいてその人がつらければそれはつらいことだし、比べられることではないけれど、その辺のギャップがしっくりこなかった。
それでも、最後にカディーシュを唱えるところの美しさ、マックスの成長は良かったな。