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【読書感想】いわた書店一万円選書②注文に時間がかかるカフェ

いわた書店の一万円選書2冊目の感想です。

↓いわた書店さんのページ

https://iwatasyoten.jimdosite.com/

注文に時間がかかるカフェ 大平一枝 ポプラ社

吃音で「いらっしゃいませ」が、メニュー、代金が言えず、接客アルバイトを諦めてきた若者がいる。人と話したいけど言葉がうまく出てこない―――そんな若者たちが、奇想天外な1Dayカフェを始めた。発起人は、自身も吃音症で夢に蓋をしてきた奥村安莉沙。言葉をめぐる冒険、急がない幸福。エッセイの名手・大平一枝が取材した温かな感動ノンフィクション。

大平一枝,『注文に時間がかかるカフェ』,ポプラ社,2024年,帯

前にテレビで注カフェ(注文に時間がかかるカフェ)の特集を見たことがある。注カフェの舞台裏、成り立ちにふれることができた。

仕事に求められることって大きすぎるよなあと思う。プロなんだから当然だと思われることが大きくて、多くて。お金を払うんだったら素晴らしいサービスを受けたいというのは私も思う。よりよいサービス、より質の高いもの、できれば安く速くそれらが手に入ればと思う。でももっとみんなゆるやかに余裕をもってやっていけたら働く人も、サービスも受ける側も苦しまずに済むのになと思う。そうしたら、注カフェのように吃音の方も含めてみんな働きやすいんじゃないかな、働きやすければもう少し生きやすいんじゃないかなと思う。

文章は自分の好みの感じではなかったけれど、自分がそういえば吃音の人ってあまり会ったことないなと見えなくしていた人たちが可視化されたという点で意義ある本だと思う。

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