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【読書感想】夏物語


 夏物語 川上未映子 文春文庫

午後は友達に会えるから頑張って午前中のうちに洗濯と掃除をやっつけた。お風呂の掃除は明日も休みがあるからいいよね!

さて川上未映子の『夏物語』を読みました。『乳と卵』を読んだことがあるようなないような?以来です。

大阪の下町で生まれ小説家を目指し上京した夏子。38歳の頃、自分の子どもに会いたいと思い始める。子どもを産むこと、持つことへの周囲の様々な声。そんな中、精子提供で生まれ、本当の父を探す逢沢と出会い心を寄せていく。生命の意味をめぐる真摯な問いを切ない詩情と泣き笑いの筆致で描く、全世界が認める至高の物語。

川上未映子、『夏物語』、文春文庫、2021年、ISBN978-4-16-791733-3

読まれている人がたくさんいて色んな人が言っているけど文庫で一応一巻なのに分厚い。文庫なのに持ち歩くと重い。今見たら652ページもあったわ。だからといって長くて読むのがつらいということはない。2部構成になっているからかな?

なんというか振り返ると盛りだくさんな物語だなと思う。いやまあ長いからそりゃ当然だろと思うかもなんだけど、そういうことではなくてトピックが多いというか。パッと思い出せるだけでも、貧困、トランスジェンダーと公共施設についてだと思われるところ、この人はアセクシャルなのかなと感じるところ、あらすじにも書いてある精子提供についてとそれだけで一つの本が書かれているようなトピックが多いように思う。今やっと話題にされている色々なことの中で著者が関心があるものを全部いれたのかなあという印象を受けた。

思ったのはこの話はもっと先の未来で読んでも興味深く読めるものなのかなということだ。未来で読んだらどんな感じがするんだろう。私が生きられるであろう中で一番遠い未来で読んでみようかな。


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