湘南のローカルポッドキャスト、4ヶ月で10回配信してみた
ブンブン ハロー note
せっちん丸です。
2024年の9月から、ご近所 神奈川県藤沢市の辻堂エリアに住む友人2人とポッドキャスト「湘南ネットサーファーズ」を運営しています。いわゆるローカルポッドキャストというやつです。
湘南に住んでるけどサーフィンはできないネットサーファーたちが、「湘南に遊びに来てくれる友達を増やす」というコンセプトのもと、これまでに4ヶ月で10回配信しており、なかなか楽しくやっております。
ちょうど10回という節目を迎えたので、振り返りをば。数だけみたらもっと量も質もすごい方々はたくさんいますし、湘南にもっと詳しい先輩方もたくさんいますが、それはそれこれはこれということで!
等身大でこれまでのアレソレをまとめてみるので、これからポッドキャストをやってみたい!と考えている方の参考になれば幸いです。
3人での振り返り回は今度ポッドキャスト上で配信するので聴いてね!Spotifyやnote、Xのフォローもお待ちしております🏄
なぜポッドキャストを始めたのか?
ザブーン!!!(湘南のあいさつ)
ポッドキャストを始めたのは、端的にいうと、同じ最寄駅、湘南エリアの辻堂駅に住む編集者、Huuuuの友光だんごさんとお茶をして、ポッドキャストやりたくね?となったのがきっかけです。
だんごさんとは、共通の友人も多く、何度か一緒にご飯を食べたり、ワイワイする機会はあったけど意外としっかり話したことはないねじれの位置の関係でした。横浜ベイホールのBase Ball Bearのライブに行き、道端でばったり遭遇。「そろそろ辻堂でご飯とか食べに行きたいですね〜」なんて会話をしたりもしました。
夏のある日、だんごさんからお茶しましょうというメッセージが。テラスモール湘南のEATALYで仕事の話や育児の話をする中で、広義での「編集」という仕事の領域、音楽の趣味の近さ、同世代、上京組、前まで住んでた東京の家が徒歩5分の距離などなど共通点がたくさんあることを再確認。
最近ハマっていることの話からポッドキャストっていいよね〜、となり、「なんかポッドキャストやりたくね?」となりました。仕事や家庭とはまた違う、新しい何かをしてみたい気持ちがあったのと、ご近所という共通点、移動が多い湘南在住者にとって移動中のお供になりやすいポッドキャストいう媒体の相性がよかったのが背景です。運営コストも高すぎないのもヨシ。
テクニカルな録音や編集技術がある人も巻き込みたいねとなり、同じ辻堂に住むしんたくさんにだんごさんから声をかけてもらい、湘南ネットサーファーズは結成(読み方:ザブーン)されました。
昨今のSNSの乱世化に伴い、今後はよりポッドキャストのよう深度あるメディアは重要度を増す気がしています。デジタルにおけるローカル形成。そういった波にマッチしていたというのもあるかも。
ちなみに、だんごさんの携わったジモコロの湘南移住記事と僕の湘南移住のnoteは「湘南 移住」「辻堂 移住」「逗子 移住」などで検索するとよく並んで出てきます。
初回収録で考えたこと
最初は辻堂駅南口の「ブランチーズ」というお店に行き、しんたくさんとは初顔合わせ。だんごさんが遅刻(読み方:ザブーン)したので、初対面のしんたくさんと35度の街をぶらぶら歩き、陽炎(読み方:ンブーザ)の一部になりかけたのも良い思い出。
付け合せのポテトの量がすごいハンバーガーや30cmくらいのソーセージを食べながら以下のようなポッドキャストの方針についてざっくばらんにおしゃべりしました。
ポッドキャスト名
コンセプト
なんとなく運営する中で大事にしたいこと
配信スケジュール
直近のコンテンツ企画案
役割分担
SNSやnoteでの発信
コンセプトや役割分担、使用ツールなど
特にメモをとっていたり明文化しているわけではないですが、10回運営した現時点の状況でざっとまとめるとこんな感じ。
ポッドキャスト名
湘南ネットサーファーズ。圧倒的すぎて、他の候補案は忘れた!
コンセプト
辻堂おじさん三銃士が運営する、湘南に遊びにくる友達を増やすポッドキャスト。湘南に住む人はもちろん、湘南に住んでない人にも楽しんでもらえる内容にしたい。
なんとなく運営する中で大事にしたいこと
ここは特に明文化しているわけじゃないので、なんとなくこの辺りかな?を主観で。基本、よしなに。
楽しむ
無理ない範囲で運営する
みんなでよしなにやる
配信スケジュール
がっちり決めているわけではないですが、だいたい月1収録、2~4本分まとめて収録。
1本あたり15分〜40分くらい。
収録場所は、誰かの家。みんなでご飯を食べる、企画案をワイワイおしゃべりしてから収録するのがいつも流れ。
直近のコンテンツ企画案
最初の10回はとりあえず湘南を真ん中に置いたテーマにする方針に。
役割分担
だいたいこんな感じの役割で運営。とはいえ、仕事ではないし、それぞれの忙しさや体調などもあるので、基本はよしなにスタイル。
企画、おしゃべり:みんな
機材(マイクやPC)用意、録音:しんたく、だんご
録音場所提供:せっちん丸、だんご
音声収録・編集(録音・編集ソフトはAudacity):しんたく
AI文字起こし(自動文字起こしソフト):しんたく
Spotify、stand.fmへのアップ:せっちん丸、だんご
SNS(X):せっちん丸
note書き起こし:せっちん丸
SNSやnoteでの発信
ポッドキャストは拡散性が低いという観点から、せっかくだし内容をテキストメディアであるnoteやSNS(X)で配信するか〜となり発信してます。
note記事の作成フローは以下。
Audacityで録音
↓
AI文字起こしで録音をテキスト化(Googleドキュメント)
↓
要点と文字起こしをClaude(テキストに強いAI)でテキスト化
↓
ちょっと編集
↓
音声版リンクを追加した上でSpotifyで公開
↓
SNSで配信
ポッドキャスト書き起こしnote運営のポイントは以下。
あくまでもポッドキャストが主役であること
数十分、3人での会話内容をテキストではまとめきれないこと
更新コストはかけすぎないこと
複数人のポッドキャストは「掛け合い」こそがマグロでいう大トロとなるため、「なんでやねん」「うんうん」などの細やかな発言をテキストで細やかにまとめあげると数万字になってしまいます。かといって、端的に要点だけまとめると、ポッドキャストの旨味は消えてしまいます。
ということで、あくまでも主役は音声であり、テキストメディアはサブという立ち位置に。AIを使用しているのも一定の割り切りの上。面白さも確実にテキストより音声だという自負があります。
使用機材、ツール
ポッドキャスト運営上で使用しているツールは以下です。
マイク:だんご&しんたくのマイク×3
録音・編集ソフト:Audacity
AI音声書き起こし:Clova Note→Googleドキュメント
note用のテキスト作成:Claude
ポッドキャスト用の配信媒体:Spotify、stand.fm(stand.fmはあまり聴かれてなさそうだったので途中でやめちゃった)
SNS:公式X、個人のSNS各種
運営上のリンクや要項まとめ:Googleスプレッドシート
テキストや録音データ保管:Googleドライブ
お便りフォーム:Googleフォーム
ほんで、運営してみてどうだった?
想像以上に楽しかった!というのが率直な感想です。
何が楽しかったかというと、仕事ではないけど、それぞれの好奇心をぶつけあって新しいことをみんなでトライするという経験が何よりよかった。自分たちの暮らす湘南というエリアを主語に、それぞれの切り口から「しゃべり」一本でアイデアや意見、情報を交わし合う。その中で得られる気づきや関係性が深まっていく感じが、バンドをやってるみたいなグルーヴ感があって静かに刺激的でした。バンドやったことないけど。
今あらためて第1回を聴くと、ぎこちなさや録音の面などツッコミどころはたくさんあるのですが、回を重ねるごとに自分たちの成長やにじみ出る関係性の「出汁」的なものが増している気がして、配信者の自分たちこそが1番のリスナーであり、もっともニヤニヤしながら楽しんでいるというのを実感しています。他の二人もきっとそうだろう?そうなんだろう?
これを仕事でやってしまうと、「スケールさせなきゃ!」とか「再生数やフォロワー数がなんたら、KPIがなんたら」とか「中途半端なものは出すのやめよう」とかなりそうですが、そういった要素を気にせず、エイヤ!であらゆる物事を「まずやってみる」という発想になるのがすがすがしい。実験場。
定期的に集まり、同じ釜の飯を食い、おしゃべりして、その掛け合いをインターネット相模湾にボトルシップのように流してみる。その過程を共有するこのポッドキャスト運営チームが、ちょっとしたサードプレイスとして機能しているのだと思います。
リスナーからの反応ってどう?
ポッドキャストというメディアの特性上、拡散性は高くはないですが、知り合い中心に聴いてくれた方からDMをもらうことがちょこちょこあって、それがめちゃくちゃ嬉しいです。
SNSもウルトラ片手間でやってはいるのですが、静かにフォロワーや聴いてくれる方が増えています。みなさんが感想をSNSシェアではなく、DMでくれるのがポッドキャストの特徴だな〜と感じていて、送られてくる内容については「あ、ちゃんと聴いてくれるんだなぁ」と一定の深度あるものが多く、音声メディアの特徴ここにアリといった感じ。
数がすごく多いわけではないですが、いただいた感想やご意見は本当に励みになっていて、感想のスクショをFacebookのメッセンジャーグループで共有しては暖をとっています。まさにガソリン。魂の糧。みなさん、いつもありがとうございます!!
自分自身もポッドキャストを聴いた時はできるだけお便りや感想、SNSの投稿などをちゃんとやろうと思いました。お便りの力はすごい!!
お便りはいいぞおじさん「お便りはいいぞ……」
運営する上で気づき
いろいろありますが、ざっとまとめるとこの辺り。
まずはちゃんと聴ける音声にすることが何よりも大事。どれだけいい内容でも音が聴きづらいと離脱する。
音声メディアは「なんとなくSpotifyなどのプラットフォーム上で見つけて聴く」みたいなSEOっぽい流入はあまり期待できないので、SNSでの拡散は大事。
書き起こしのnote、テーマによってはけっこうちゃんと流入する。noteのSEOはすごい。ゆえに記事に音声を埋め込むと聴いてもらいやすくなるといえそう。ただし凝りだすと沼。
ポッドキャストは30回くらい更新してからがようやくスタート地点といえそう。奥深いし、勘所を掴むまでは一定の時間はかかる。漢方薬のように、じわじわじわじわとやっていくべし。
地域のお役立ち情報は、話しているぶんにはけっこうマニアックゆえにそんなに掛け合いの盛り上がりは生まれないのが、noteのPVや再生数は伸びる。一方で、掛け合いメイン系はDMで感想をもらえることが多い。
スケール!爆伸ばし!みたいな発想ではない大事にするものを運営の中で持っておけるとよい。聴いてくれる方は自分たちが思っている以上にちゃんと聴いてくれている。聴いてくれる方の一人ひとりを大事にするのよ。そして何よりもセッションを楽しむことよ。
つまり、ハンターハンターのジンのセリフを借りるとこんな感じ。
「ほしいものは先に来た」
これからやりたいこと、妄想
やりたいことはたくさんあります!というより、これまで回を重ねるごとに少しずつ増えてきました。
これまでの10回は意識的に「湘南の話」をメインディッシュに話してきました。これでも十分楽しいのだけど、話の広がりを考えると「湘南」はあくまでもエッセンスにするくらいがよさそう。地域の方にはうれしいけど、地域を知らない方からは少しハードルがあるかもという仮説。ということで、よりワイドな話をしていきます!
ポッドキャストはあくまでも手段の一つ。今後は湘南に興味がある人や湘南に住んでる人が繋がれるようなコミュニティ形成みたいなことをやっていけたら楽しそうだな〜と考えています。そのためのハブとしてポッドキャストが真ん中にあり、定期的に知り合い同士をつなぐようなオフ会や、よき仲間同士でZINE(noteハンターハンター)を作ったり、Discordやmixi2などのプラットフォームを活かしてオンラインのコミュニティ的なものをやってみてもいいかも?なんて妄想をしています。ゆくゆくはチームを組んで、地域を盛り上げるような仕事とかもできたらうれしいな……なんて考えたり。
あと、湘南タイムズや湘南スタイルのようなメディアにポッドキャストとして取り上げられたら一つ夢が叶うかもな……なんて話もしています。湘南タイムズや湘南スタイル関係者のみなさま、なにとぞ〜〜!!
……とここまで話してきたのはあくまでも妄想です。それぞれのライフスタイルも変わるし、湘南から離れることもあるかもしれない。ここに書いている妄想が叶わなかったとしても、将来、なんとなくポッドキャストを聞き返して「あ〜、あのときは楽しかったなぁ」「声、若いな」と懐かしがれたら万々歳。これ以上のツマミはありません。
再びハンターハンターのジンのセリフを借りるとこんな感じ。
「道草を楽しめ 大いにな」
おわりに
このnoteが、これからポッドキャストを始めたいと考えている方の参考になればうれしいです。
手探りでやってきたポッドキャストですが、得られたものは想像以上に大きかった!改めて、いつもワイワイしてくれるだんごさん、しんたくさんに大感謝。定期的に会えるご近所の友達がいるのってうれしいな〜。
そして、聴いてくれるリスナーのみなさんにも大感謝です。この妙なポッドキャストをよくぞ見つけて聴いてくれました!!!引き続きぜひ聴いてください〜!お便りもなにとぞ〜!そして、オフ会などやる際はぜひおらが街まで足をお運びください。
引き続き、湘南ネットサーファーズをよろしくお願いいたします!!湘南移住気になる〜という方や、ポッドキャストのご相談などあればお気軽にどうぞ〜!
ンブーザ!!!