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Vol.19 【完全版】運営から見た敵チーム解説

ネタバレを含みます!
※ストーリーを100周以上くらいされている方向けの内容です
※Vol.13~18を再編集・追記した記事です


ということで、敵チームとして登場する全ての高校を運営目線で解説していきたいと思います。

戸成唐北高校(トナリカラキタコウコウ)
激アツ度:★
隣町からわざわざボコられ…、ではなく練習試合にくるクソザコオブクソザコ高校。
またの名をチュートリアル用おもてなし高校。
メンバーを見ると生野菜なので料理ですらない…。
四番の肉味噌パイセンだけが頼りなのだが、生野菜どもは肉味噌でもつけて食べてろってことか?
あまりにも弱いため普通高校と弱小高校の最初の練習試合にしか登場しない。
公式戦では弱小高校の一年目夏の予選一回戦でしか登場しない理由もうなずける。


良朝高校(リョウチョウコウコウ)
激アツ度:★★
良い朝。つまりグッドモーニング。
ということで、モーニングっぽいおかずでまとめられている高校。
試合のたびにキャプテンごましおがメンバーを集めてきて、着々と強化をすすめているところがGOOD。
しかし…、その効果は微々たるもので、大抵は蹴散らされる運命にあるクソザコ高校その2だ。


座古川高校(ザコガワコウコウ)
激アツ度:★★★★★
名前からして漂うザコの風格。
と見せかけて…、やっぱりザコ。
しかしひと味違うのはキャプテンじゃこの熱量だ。
二年目秋季大会からは変化球の魔術師である闇鍋を招集。
三年目夏には赤い彗星の紅ショウガ、なぜか(済)となっているカップ麺、雑草魂のエースよもぎ天などを招集し、勝てるチームに生まれ変わった。
そして、じゃこ自身も改造手術によりじゃこボーグとして参戦し、地方予選決勝まで駒を進めることとなる。
この悲しいサイドストーリーはイベント「№325:しゅうねん」や「№428:獲物」などで描かれているので、まだの方はぜひ見てみてほしい。


粘里沢学院高校(ネバリザワガクインコウコウ)
激アツ度:★★
語尾に(笑)をつけるキャプテンとろろが腹立つザコチーム。
ザコなのだが油断していると負けることがあるので、より一層腹立たしい。
三番になぜか主人公級の選手である納豆がいるが、これについてはノータッチ。
粘りがあるおかずでまとめられているため、しかたなく在籍しているだけ。
納豆には運営の都合で申し訳ないことをしたと思っている。


肉やさい高校(ニクヤサイコウコウ)
激アツ度:★★★
普通高校の地方予選ライバルとして登場。
幾度となく決勝で立ちはだかる地方予選の壁、…なのだがなぜか三年目夏では対戦しない。
代わりに登場するのは座古川。
あっ…(察し)。
直前の練習試合で「次は予選の決勝で会おう!途中で負けるなよ?」と言っていたからあげクン…。
悲しすぎる。


鎖山学園高校(クサリヤマガクエンコウコウ)
激アツ度:★
くさそうなおかずが並ぶザコモブ高校。
たくわんが主将だが、なぜかベンチメンバー。
これはあれですかね。弱小校にたまにある主将兼雑務担当みたいな選手なんですかね。


銀シャリ高校(ギンシャリコウコウ)
激アツ度:★★★★
強豪高校では地方予選の準ライバル的な感じで登場する高校。
一年目では二回戦で登場するが、二年目では準々決勝、三年目では準決勝で登場する。
それなりに力をつけてきており、二年目の秋季大会では海老カツとえびしんじょの海老コンビを引き入れ、大幅な戦力アップを図っている。
三年目にはクリーンアップにじゃこボーグ(座古川)とキャベツ五郎(邪道工)を引き入れ、…って、おい!
お前らなに助っ人してんだよ!!
いや、コイツらならやりかねないか…。
ちなみに、このへんのサイドストーリーは特に描かれていないです。残念。


辛味商業高校(カラミショウギョウコウコウ)
激アツ度:★
辛いおかずが並ぶザコモブ高校。
名前とは裏腹に野球への熱意は感じられない。


寄集目大学第二高校(ヨセアツメダイガクダイニコウコウ)
激アツ度:★★
「よせだいにこう」の呼称でおなじみのマンモス大学の附属高校。
寄集目大学の学生数と附属高校の生徒数はに日本一(という設定)らしい。
普通高校では地方予選で最大2回しか当たることがなく、強豪高校では練習試合で1回、弱小高校では練習試合やデストーナメントで1回戦うかどうかという存在感の無さだ。
あれ?意外と登場しないな~、と思ったのは寄大三のイメージが強いからかー。
ちなみに、選手たちは全国各地の特産品を寄せ集めしたものなのだが、お気づきだっただろうか?


邪道工業高校(ジャドウコウギョウコウコウ)
激アツ度:★★★★★
ごはんのおかずとしては邪道扱いされるものたちが選手の高校。
普通高校では同地区の大きな壁として何度も対戦することになる。

試合に負けてしまうと「ちゅどーーーーーーん!!!!!」と大爆発が起きる。
キャプテンのキャベツ五郎が発する「ふはつ弾」、「火薬」、「設置完了」などの言葉からかなり殺傷能力の高いなにかを使用していることがうかがえる。
ちなみに、邪道工業高校のモデルは「地獄甲子園」というマンガに登場する「外道高校」だ(ググってみよう♪)。

ほかの高校と比べると珍しく試合後のやりとりが多いのが特徴で、特に三年目夏で敗退した際には全力でプレイヤーをディスってくる。
邪道工を匂わせるようなイベントは数多く存在するが、長くなりそうなので詳細は割愛。
そしてだが、なぜか弱小高校では「やる側」になるような描写が多く、公式戦や練習試合で対戦することはない。
そしてなぜかキャベツ五郎をはじめとして、邪道工の選手たちが勧誘リストに出やすい。

もしかして弱小高校の設定って…。

と思いきや、デストーナメントでは登場することがあるので、まあ、別の世界線なんでしょう。


調味義塾高校(チョウミギジュクコウコウ)
激アツ度:★★
キャプテンしおの存在感がハンパないが、中身はいたって渋めの中堅高校。
全国レベルのモブとして使い勝手がよく、普通高校では地区大会の一回戦、強豪高校では同地区予選のみ、弱小高校では本戦とデストーナメントに登場する。
勝っても負けても塩対応で味気ない。


健康第一高校(ケンコウダイイチコウコウ)
激アツ度:★
キャプテン黒ごまは「守備が自慢」と言っているが、守備以外は壊滅的なステータスなのでそう言うしかないのだろう。
黒ごまの投手力は唯一の救いどころなのだが、起用法が絶対完投でリリーフ陣もグダグダなので、たいてい試合後半で打ち込まれる。打撃も貧弱のため、逆転の目がほとんどない。
…なのだが、普通高校では秋季大会地区大会、弱小高校では本戦で登場するなど、意外と地方予選を勝ち切る力はあるらしい。
この高校の予選ってレベルが低いんじゃないの?
…と思いきや、強豪高校では同地区のモブ的存在として登場する。


くさば総合高校(クサバソウゴウコウコウ)
激アツ度:★
草や葉っぱ系の選手たちが並ぶ高校。
強豪高校では秋季大会地区大会要員、弱小高校では同地区のモブとして登場。
とにかく頭数合わせのモブ要員高校だ。


大陸中央高校(タイリクチュウオウコウコウ)
激アツ度:★★
中華料理で占められている高校。
やはり中華とあってごはんが進むおかずが多い。
そのためか地力はなかなかに高い。
しかし中華系のスター選手である焼餃子や麻婆系、北京ダックやフカヒレ系などの選手は不在。
所詮モブ高校というわけか…。

特筆すべきは主将ピータンのウザさ。
強豪校の練習試合では「ウシシシシシシ!●●を倒せば、オイラたちも強豪校でアルでやんす!」。
弱小高校の三年目夏の予選では「ウシシシシシシ新生●●高校~?笑っちゃうでアルでやんす!」と、煽ってくる。
完封しようものなら「この実力でホントに強豪校でアルでやんすか…?」、「ウシシシシシシ弱すぎるでアルでやんす」などと中学二年生のような煽りを入れてくる。

運営的には大事なウザモブ枠です。


EPA水産高校(イーピーエースイサンコウコウ)
激アツ度:★
ここは所属先の無いさかなクンたちが回遊するための高校です。
魚って結構余るんですよ…。
実力普通のモブ高校枠。


EGGハイスクール(イージージーハイスクール)
激アツ度:★★
EGG(エッグ)ということで卵関連でまとめられている高校。
どの高校でも地方予選には登場しない。
弱小高校では秋季大会地区大会にも登場する。
弱小高校とは近い都道府県という設定らしい。

高校名やキャプテン生たまごの見た目からもわかる通り、かなり垢抜けた高校だ。
それを象徴するようにTips.436によると校歌は

日々に 感謝
明日は 達者
マジで 発射
後戻りできない日々を過ごす俺たちに押し寄せる乱反射
Clap your hands!

と、なぜかラップ調になっており、かなり自由な校風であることがうかがえる。


海産大学附属高校(カイサンダイガクフゾクコウコウ)
激アツ度:★★★
EPA水産とかぶりそうだが、こちらは魚以外の海産物やその加工品がメインの高校。
本戦の一回戦か二回戦でよく当たることでおなじみ。

キャプテン青のりくんの能力に目が行きがちだが、この高校のストロングポイントは投手力。
先発のたここそパッとしないが、中継ぎのかまぼこと抑えの笹かまぼこは驚異的な能力を持つ。
注目すべきはかまぼこの成長力で、

一年目夏→三年目夏
球速 148→164
コントロール 82→93
スタミナ 60→75
スライダー 74→94
カーブ 30→51
フォーク 41→68
シュート 28→47

以上の通り、大幅パワーアップをしている。
そしてついには、たこからエースの座を奪い、中継ぎから先発へ昇格した。

運営的には本戦一回戦レベルの実力として使い勝手がよく、
また、バランスチェックのための試合シミュレーションによく使われる高校でなんとも愛着がある。
青のりくんのセリフも含めて、なんというか、様々な意味で宮城っぽい高校だ。


半島南高校(ハントウミナミコウコウ)
激アツ度:★★
前作のおかず甲子園 全国編までは味庵高校(アジアンコウコウ)として中華・韓国・東南アジアのおかず連合高校だったが、今作では韓国系のおかずが大幅に増えたため独立して半島南となった。
このチームに冷麺というエースが加われば穴であった投手力を補えたはずだったのだが、諸事情により彼は寄集目大学第三高校に所属することになった。どうやら韓国冷麺ではなく盛岡冷麺という設定らしい。
なお、四番に居座るプルコギは某レジェンドをモデルにした強力な打者だ。
今作に限らずプルコギが強キャラなのは韓国料理で最もごはんがすすむおかずだから。
皆さんもそう思いませんか?
開発の人はそう思っています。


アウトバウンド国際高校(アウトバウンドコクサイコウコウ)
激アツ度:★
海外系の食材などで占められている高校。
「(カタカナ)国際高校」の名前の高校もあるといいよねー、くらいのノリで作られた高校。


大地育成高校(ダイチイクセイコウコウ)
激アツ度:★
ほぼほぼ何も語ることがない普通レベルのモブ高校。
この高校には本当に何も思い入れがない。


寄集目大学第三高校(ヨセアツメダイガクダイサンコウコウ)
激アツ度:★★
寄大二高と同様に全国各地の特産品を寄せ集めた高校。
ただし、二高と違いこちらはエリート揃い。
おかずはなぜか西日本、とりわけ九州勢が多い。
運営的にはデータの構造上、使い勝手がよいこともあり、どの高校を選んでも全国の一回戦~準々決勝あたりで登場する。
わかりやすくまさに全国レベルの高校だ。


爆食館高校(バクショクカンコウコウ)
激アツ度:★★★
爆食の名の通り、ごはんが無限にすすみそうな選手たちで構成されている高校。
食べ放題メニューにありそうなおかずが多い。
ただでさえ強力な選手が多いが、その中でも強力なのが平成の怪物ポークカレー。
選手説明にもあるように、敬遠ばかりで勝負させてもらえないらしい。
試合前の「せいせい堂々と勝負しましょう」、試合後の「なっとくがいかないですね」という淡々としたコメントには彼の憤りが込められていることを感じる。
しかし、完全試合を達成したときだけはコメントが違うらしい。
気になる方は確かめてみてほしい。
また、イベントでポークカレーが五打席連続敬遠を食らうという話が出てくるが、そのときの相手チームは実は調味義塾高校である。
キャプテンでありキャッチャーであるしおによる冷徹なリードだった。

なお、この爆食館だが、県外のボーイズ出身者を中心としたチームという設定が前作のおかず甲子園 全国編ではあった。
今作では明記されていないが、この設定は一応生きているらしい。
爆食館という名前にピンと来た方はどの高校がモデルになっているかわかるかもしれない。


野宮実業高校(ノミヤジツギョウコウコウ)
激アツ度:★★★
飲み屋のメニューにありそうな選手たちで構成されている高校。
実力は全国レベルで、強豪高校では地方予選の不動の壁として立ちはだかる。
弱小高校では秋季大会地区大会で登場することから、強豪高校と弱小高校は地区レベルで近い高校という設定なのがわかる。

この高校は年度によって中心選手が変化する面白い高校だ。
一年目はエースで四番の大トロ(一年生)が、
二年目は四番大トロ(二年生)と新エースししとう(一年生)が、
三年目はエースししとう(二年生)と新四番ハンバーグ(一年生)がチームをけん引する。

さて、
ここである疑問が…

大トロ(三年生)はどこいった?

ということだ。

調べてみると…
なんと、おいしんぼ高校で6番を打っているのだ。

あのホームラン王でもおいしんぼじゃクリーンアップに入れないのか…。
それはさておき、スポーツ紙を読むイベントの中で「野宮実業大トロ電撃移籍」という見出しが登場することから、相当にインパクトのある出来事だったことがうかがえる。
これが許される世界がおかず甲子園なのか…?
まあ、大トロって大衆的な飲み屋よりも高級な料亭の方が似合うよね…。
確かにおいしんぼの方が似合うっちゃ似合う。

ちなみに、Tips.408にもある通り母体である野宮大学は大人気での大学で、また文武両道でも知られる大学としても有名だ。
附属である野宮実業もその系譜の通り伝統と品格を重んじる高校のため、デストーナメントには永久不参加を明言している。


熱亜津総合高校(アツアツソウゴウコウコウ)
激アツ度:★
舌がヤケドしそうなアツアツなメニューが並ぶ高校。
名前に反して激アツ度は低め。
中心選手である焼餃子が何かやりそうな気配があるが、これといった見せ場もなく流される。
各予選や地区大会などには登場せず、全国でしか登場しない高校枠のため、
本当になんてことない全国レベルのモブ高校扱いとなった。


古米大学附属高校(コマイダイガクフゾクコウコウ)
激アツ度:★★
北海道名産が並ぶ高校。
その中で違和感しかないのはエース麻婆豆腐の存在。
本来なら、辛味商や大陸中央などに所属しそうなのだが、縁もゆかりもなさそうなこの古米大附なのだ。

…いいたいことはわかるな?

さて、この高校は全国レベルの対戦相手として用意したかったのだが、
いかんせん弱キャラが多すぎてバランス調整に苦労した。
そのため、二年目、三年目に関しては、ほとんどの選手が上限を超えた能力値になっている。


銀河連合高等部(ギンガレンゴウコウトウブ)
激アツ度:★★★★
おかずとしては他の高校から溢れたそこそこの強キャラを集めただけのチームだが、なんだか小料理屋っぽい仕上がりになった。

一年目夏には一切登場せず、普通高校では二年目の秋季大会地区大会決勝、
勝ちつづければその春のセンバツの準々決勝にも登場する。

その時点では明らかに段違いのチーム力と主将まかないの強いクセによって、ゲームバランス的には始めたてのプレイヤーの意欲を刺激する役割を果てしている。

投手として圧倒的な力を持つまかないだが、起用順は実は三番手。
これは投手交代のときに自分がベンチに下がりたくないという理由からだ。
もちろんこの選手のことだから舐めプをしていることも考えられる。

そんな裏エースだったまかないだが、三年目夏では先発に繰り上がっている。
しかも能力がチート級に大幅アップしてだ。

試合前後のコメントでマウントしまくるまかないが強豪高校にだけ
「練習試合できるなんて光栄ですぅ~」などとへりくだっていたが、
三年目夏では「ウザいからちょっと本気だすわ」と態度を急変していることから、彼の中で何かが変化したことが読み取れる。

おそらく味方の投手陣にブチ切れたんだと思います。
想像ですけど。

あと、怪しい場所で能力バフしてませんか?
これも想像ですけど。


あぶら大学附属高校(アブラダイガクフゾクコウコウ)
激アツ度:★★
おかず甲子園シリーズの初期作「俺のナイン」以来の登場となる高校。
当時は揚げ物中心だったが、今作ではオイリーな選手というくくりになった。

普通高校では肉やさい、強豪高校では野宮実が予選の壁という例にならって
弱小高校ではあぶら大附がその役を担う。
というか、弱小高校を追加するときになんか新しいチーム入れないとね、
ということで残しておいたチーム。

特色としては守備を完全に捨てた打撃一辺倒の印象というチームで、
ベンチには油揚げというさらなる隠し玉が潜んでいる。
一年目は代打の切り札という起用法なのだが、
二年目夏からは満を持してレギュラーに昇格している。
というか、運営的にはゲームバランスを調整するため入ってもらうしかなかった。


荒牛農業高校(アラウシノウギョウコウコウ)
激アツ度:★★★
強豪高校のサプライズのためだけに用意していた高校。
そのため、強豪高校の三年目夏の本戦準々決勝にしか登場しない。
能力を見ても、最後の夏にプレイヤーの心をへし折るためにギンギンに仕上がっている。
モデルはもちろんあの高校。

最後の夏、主人公vsラスボスという設定をつくるため、
プレイヤーがまさかのラスボス側に回されることになった。


作作学院高校(サクサクガクインコウコウ)
激アツ度:★★★★
怪物えんがわが率いる全国トップクラスの高校。
絶対的エースとバランスの良い打線で、本戦でも後半に高確率で登場する。
非常に使い勝手が良いため、どの高校を選んでも登場する設定となっている。
サクサクした食感のおかずが多い中「えんがわってどうなの?」と思われるかもしれないが、えんがわは炙ればサクサクするので問題ない。

作作学院の登場は運営としては実は悲願だった。
前作、おかず甲子園 全国編のTipsの中に
「35年前に大旋風を巻き起こしたサクサク学院高校のえんがわ投手はMAX168km/hの剛速球で9者連続三振を奪った。」
というものがある通り、作作学院とえんがわは伝説という扱いとなっていた。
それが今作では実際に登場するのだから、運営としては感慨深いものがある。
MAX168km/hは難しいが、特殊能力で体感でそれぐらいあるので、9者連続三振は難しくないかもしれない。

投手陣では二番手候補に苦慮していたため、本来は邪道工に所属するはずだったウマイボーがこの高校の二番手に選ばれた。
そのため、彼の説明コメントには「無限ともいえる変化球のバリエーションをもつ投手。邪道工業のスカウトをことわって作作学院ににゅうがくした」と表記されることになった。

ちなみに邪道工も二番手不足の問題を抱えるチームなので、ウマイボー不在によってあおりを食らうこととなった。
が、そんなことは知ったこっちゃない…。


焼浜高校(ヤキハマコウコウ)
激アツ度:★★★★
作作学院と同様に怪物エースとバランスの良い野手で構成された高校。
昭和の怪物えんがわに対してこちらは平成の怪物まつたけ。
作作学院と実力が拮抗しているため、同じくらいの頻度で登場する。
さあ次は作作学院か?と構えていたところで焼浜が出てくるのはこのため。逆もまた然り。

浜焼き的な食材が並ぶ中「まつたけってどうなの?」と思われるかもしれないが、どこで焼こうがまつたけはありがたがられるので問題ない。

なお、前作までの焼浜高校では、まつたけではなくキーマカレーという選手名だった。
諸般の事情によりまつたけは焼浜高校に在籍していなかったのだが、今作では念願かなってまつたけという名で登録されることになった。

全国トップクラスの中の高校では正々堂々と勝負することで有名で、デストーナメントには永久不参加を名言している。
イベント「№137:偵察in焼浜高校」では、敵チームでも好き放題偵察もさせてくれたりなど、自信がうかがえる。

ちなみに、焼浜高校は一年目では登場しないが、裏ではまつたけとトリュフの熾烈なエース争いが行われていた。
まつたけの急成長を目の当たりにしたトリュフは、その危機感からチーム移籍を真剣に考えるようになった(続く)。


NK学園高校(エヌケーガクエンコウコウ)
激アツ度:★★★★★
チキンや焼きものが多いがあまり統一感はない。
NKとはTips.386にもある通り、No Kagakuの頭文字であり、化学調味料の撲滅を目的とした高校だ。
イベント「№175:化学調味料せいぞう工場」、「№176:うわさの…」、「№176:真相」では、NK学園がいかに社会的な活動を行なっているかが描かれているので一見の価値ありだ。

No Kagakuは、No化学ともNo科学ともとれる。はたまた脳科学という解釈もできる。
そのためか、普段の練習では科学的なトレーニングは行われず、精神や根性を重視したしごきに近いものが行われている。
また、監督であるつばきもちによる脳科学トレーニング、いわゆる洗脳(のようなもの)が日常的に行われている。

その反動なのか、部内では違法化学調味料に手を出す者、改造手術をする者、寮から脱走する者が後を絶たない。
と言っても、噂として語られる話なので真相は不明だ。
もしそれに近づくとしたら、イベント「№337:どこかで…」や「№338:かむばっく」あたりだろうか。

一年目から当たり前のように甲子園優勝を果たしてきたNK学園だが、二年目の春のセンバツでは準決勝でおいしんぼ高校に敗れることとなる。
三年目夏では準決勝でプレイヤーと対戦することになるが、主将の蒲焼よん太郎のコメントが勝ったときは「決勝にふさわしいのは俺らやろな」、負けたときは「ぜったい優勝してや!頼んだで」や「悔いはないわありがとうな」などに変わる。
おいしんぼ高校に負けたのがよほど悔しかったのだろう。蒲焼よん太郎に最後の夏に強い思いがあったことがわかる。
なお、ノーヒットノーランでNK学園が勝ったときに「お前らも化学調味料使こた方がええんちゃう?」というコメントに変わるという案が存在したが、ボツになった。

ちなみに、強烈な選手が揃うNK学園の中にあの担々麺も在籍していることにお気づきだろうか?
二年目夏から二番手投手として登録されているのだが、先発のくさやが一回り上の実力のため霞んでしまう。
なお、担々麺が加入すると同時に抜けていったのはトリュフである。

長らく黄金期を誇ったNK学園高校だが、おいしんぼ高校などの台頭と担々麺の卒業により陰りが見え始めてくる。
さらにはTipsにもある通り、度重なる不祥事によって低迷期が始まり、その後は野球部の存続そのものが危ぶまれる状況に陥る。
そして、OB蒲焼よん太郎の化学調味料常習発覚と同じ年、NK学園高校野球部は人知れず解散することになる。


おいしんぼ高校(オイシンボコウコウ)
激アツ度:★★★★★
圧倒的な高級食材で構成された高校。
選手のほとんどがボーイズリーグ出身、そしてスカウトにより入学している猛者たちだ。
ライバル校からの獲得も意欲的で、先述した通り、野宮実業の大トロ電撃移籍は世間に衝撃を与えた。

二年目春のセンバツから現れる印象が強いと思うが、実は一年目にも登場する。
弱小高校一年目の一発目の練習試合にだけ低確率だが出現する。
このときのメンバーは一年生が10人で、先発がうなぎ、ベンチで肩を温めているのがトリュフだ。
(おい、トリュフ!お前なにやってんだ!?)
おいしんぼ野球部にとっては実はこれが初試合で、おいしんぼ伝説はここから始まることとなる。
ここで負かすのはなかなか難しいが、試合後のうなぎのコメントがいつもと違うことがあるので、チャレンジャーな方はトライしてみてほしい。

ゲーム的に言うと、裏ボス的な存在がおいしんぼで表ボスはNK学園だ。
始めたてのプレイヤーはイベントログ「優勝校はNK学園高校でした」が印象に残っているだろうが、二年目春のセンバツに「優勝校はおいしんぼ高校でした」と出すことによって、「え?さらに上がいるんかい!まだNKとも戦ってないのに…」となることだろう。
1周目ではギリギリNK学園とおいしんぼと対戦できないようなバランスに調整しているので、すぐにまた周回したくなるような設計がされている。
しかしながら、おいしんぼとNK学園を直接対決させると、割とNK学園の方が勝ってしまう。オーマイガー。
見た目の数字だけが全てじゃないってことですね。

選手のみならず監督の獲得にも積極的で、ずんだもち(一年目4月~3月)→ほしもち(二年目4月~3月)→こくもち(三年目4月~)
と頻繁に交代させている。
ずんだもちといえばゲーム内では最もレアな監督だが、そんなことは関係なくクビを切られている。
結果を出さないといくら監督の能力が高くても容赦なく解任する方針らしい。
ほしもちは結果を残した方だが、夏の大会が振るわなかったのか春のセンバツ後に交代させられている。

三年目夏の決勝では低確率で突然変異のように「至高の~」「究極の~」が頭についた選手が登場することがある。
これは上級者向けに「そう簡単に春夏5連覇させるかよ」という運営側のメッセージである。
そしてなぜか監督はずんだもちになっている。

ちなみに、至高は圧倒的な好待遇で口説き落とした選手で、究極はポテンシャルを見出されてじっくりと見定められた選手である。
なお、至高と究極のメンバー間での確執は特に無い。


ゴーヤ連合(ゴーヤレンゴウ)
激アツ度:★★★★★
沖縄な感じの食材が並ぶ高校、というかチーム。
団体なので高校ではない。
そもそもゴーヤが高校生かどうかが怪しい…。

ゲーム中では甲子園の大会を主催しているのがゴーヤ連なので、特別権限で試合に出場していると思われる。
といっても、二年目デストーナメント決勝で登場するので特別権限というわけでもない。
デストーナメントの規定に高校野球部でなければいけないというくだりはないし、そもそも主催がゴーヤ連ではない。
ただ、表向きの主催がゴーヤ連ではないだけであって裏では繋がっている。

そんなゴーヤ連だが、実はデストーナメント以外にも出現することがある。
ひとつ目は弱小高校の一発目の練習試合、二つ目は弱小高校の三年目夏の決勝だ。
これは完全にただただ激レア感の演出のためで、設定もへったくれもない。
どちらも超低確率となっているので、根気のある方はチャレンジしてみてほしい。

ゲーム中ではダーティーなイメージがつきまとうゴーヤ連だが、普段の活動はいたってクリーンである。
Tips.194では「野球五郎という雑誌には相手投手のつぶし方を特集した号があったが、ゴーヤ連の勧告によりその号は自主回収された」。
さらに、Tips.451「16年前の邪道工業は相手チームを試合続行不可能にすることにより勝ち上がった」、Tips.452「16年前、邪道工業の決勝進出に待ったをかけたのがゴーヤ連である。圧力に屈した、というより厳重注意を受け活動自粛をした形だ」と見ると、健全化のためにしっかり活動をしていることがわかる。
また、弱小高校一年目のやらかしに対しても、あれはあれで真摯な対応だったと言えるだろう。

といっても、裏でケール博士と密な関係だったり、デストーナメントを利用して金儲けに走ったりなど、ダブルスタンダード的な様子がまた権力の大きい団体らしい。

ちなみに、弱小高校一年目とゴーヤ連の絡みは「ルーキーズ」にインスパイアされています。
気づいたかな?


■番外編■

星凶高校(セイキョウコウコウ)
弱小高校編の一年目秋季大会で地雷により壊滅的な被害を負った強豪校。
しかもただのではなく、Tips.489では「甲子園常連校であるが、準優勝で涙をのむこと2回だ。悲願の初優勝が待たれる」との記述からかなりの強豪校といえる。
秋季大会以降、公式戦への復帰には2年かかることとなるため、その間に対戦相手として登場することはない。
名前からして運がなさそうだが、実際にない。

犠牲社高校(ギセイシャコウコウ)
星凶高校と同じく弱小高校編の一年目で壊滅的な被害を負った強豪校。
こちらは空爆のため、より深刻なダメージを負った。
Tips.490によると「過去5年間で甲子園優勝は1回、準優勝2回という抜群の実績を誇る」という記述から、近年は星凶高校にとって代わって地区代表筆頭となり、そして甲子園優勝に手が届く高校として名を馳せていた。
犠牲社高校は創立から20年程しか経っていないが、学校としての人気や資金力をバックに急激に野球部が強くなった高校だ。
そのため、星凶高校よりも復帰が早く、二年目夏の大会では今までベンチ外だった選手や一年生を中心として試合に臨んだ。
本格的に復活したのは三年目の夏の大会からで、対戦こそないが裏では地区予選ベスト8まで行っている。

ザコ高校(ザココウコウ)
対戦することはおろかその名前さえもゲーム中に登場しない高校。
実はこの高校は登場する対戦相手のその対戦相手として使われている高校である。
どういうことかというと、対戦相手の選手にも通算成績が表示されているように、実は対戦相手も裏で試合をしている。
対戦相手もそれなりに打率や本塁打数、防御率が表示されているが、あれは適当ではなく実は裏でザコ高校と対戦した結果だったのだ。
なお、ザコ高校は何種類も存在し、一番ザコでチーム力1271、一番マシで2017だ。


以上、運営から見た敵チーム解説の完全版でした。
最後まで読んでくださってありがとうございます!

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