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MFA取得までの道 #3
前回の投稿から2ヶ月が過ぎました。忙し過ぎた夏期・・・学びも多かったですが、その分悩むことも多かったです。そんな夏期を振り返ろうと思います。
今回は文化伝統とデザイン調査法について振り返ります!
文化伝統について
学祭デザイン領域では、これから先の未来についてより良い未来を作るためにデザイン思考を用います。これは、未来のことについて考えるのではダメでどのような歴史があり、今があり、未来を創るのかを考える必要があります。そのため、文化伝統について学びました。
そもそも伝統って??
そもそも「伝統」って何か考えたことありますか?”伝統の味”とか”我が家の伝統”とか日常に溢れた言葉ですよね。
みんな大好きWikipediaは伝統を⇩のようにいっています。
実は明確な定義がある言葉ではなく、曖昧さが残るものなんですよね。
どれくらい続くと伝統と言えるのか?伝統とは変わらないものなのか?などなど、「伝統」という言葉1つとっても奥が深い。。。
講師の野村先生の本「茶道教育講座① 伝統文化」(野村朋弘著)では伝統を大きく2つに分類していました。明治期以前からの荒波にも負けず残ってきた伝統文化(茶の湯、歌舞伎、能など)と創られた伝統文化(恵方巻き、除夜の鐘、七五三など)です。
これらがなぜ伝統と呼ばれるようになったのかについては、各々の歴史やその時代背景を知ることが重要であると学びました。僕たちが伝統と思っているものも意外と歴史が浅かったり、商業戦略的に世間にでていったりしたものもあり、学ぶだけでも面白かったです。
どうやったら伝統になり得るか?
さて、なぜ伝統について学んだかというと自分たちの職業や取り組みはどうやったら伝統になり得るか?を考えるためでもあると言われました。僕自身、家庭医療学がどうやったら日本の伝統になっていくか、、、これを考えて実現できれば嬉しいなと思いますが、まずは家庭医療学の歴史を知ることが重要だなぁと感じました。誰かまとめて教えてくれる人いませんかー??
と、自分の職業に置き換えると個別性が非常に高いので、先生からのレポート課題では指定されたものがどうやったら日本の伝統になるか?というのがテーマでした。グループであーでもないこーでもないとディスカッションして考えましたが、なかなか考えがまとまらず・・・
個人的なキーワードとしては、普遍的価値があることや、時代に合わせて変わるものもあるが一定の型(その伝統の根幹をなすもの)は変わらないこと、伝統の内にいる人と外にいる人の接点を見出す、ことなどが重要だと感じました。
レポートではこれらを民俗学者の新谷尚紀氏が提唱した、文化の継承形成モデルになぞらえて書いてみました。正直、うまく書けた気がしないので講評が怖い・・・
伝統について考える
個人的にはこの課題はかなり重かったですが、自分のやりたいことも見直すいい機会になったともいます。家庭医療学が日本の伝統になればきっともっと良い健康アウトカムを引き出せると思いますし、社会情勢も変わっていくのではないかと思いました。これからの未来について考える前には、歴史を知る重要性を知り、日本に家庭医療学が入ってきた経緯なども知っておく必要があると痛感しました。大学院が落ち着いたら、家庭医療学の国内外の変遷について勉強できたらと思います。そして僕が信じる家庭医療学が日本の医療の伝統になるにはどうしたら良いのか。デザイン思考も用いながら考えるようになりたいです。
問いを課題にする方法(デザイン調査法)
この授業は自分が求めていたものでした。ただ、うまく取り組みにはうつせませんでしたorz。。。エッセンスは抽出することはできたと思うので、これからうまく昇華させていきたいです。
問いの発見
これはデザイン思考における「観察・共感・洞察」のプロセスが重要です。今回は自分の地域の都市景観マップ(ケヴィンリンチ)を作成して、そこから見えてきた自分なりの問いを立てることからスタートしました。
デザイン思考についてはいつかまとめを書きたいですが、徐々に考えがまとまってきているので、ある程度考えがまとまったら記載します!ただ、この「観察・共感・洞察」のプロセスが本当に重要です。注意深く観察して客観的な視点で、当たり前にとらわれず、なぜ?を考える。そうすると少しずつ自分なりの課題が見えてきます。そこから、問いを解決すべき課題にしていきます。
問いを課題に。KJ法を用いた発想
問いを課題にするために、KJ法を用いました。KJ法は人類学者の川喜田二郎さんが考案した考えで、アイデアを作り出す方法と言われています。ネットでも色々動画が出ています。
僕は⇩の本を読んで勉強しましたが、アイデアは作れるものなんだと実感しました。そして一部のアイデアマンだけしかいいアイデアは生まれないと思っていたので、世界が変わりました!!興味がある人はぜひご一読ください。そしてKJ法を試してみてください。
ただ、正直KJ法大変でした。。。しんどいしんどい夏期で、いっぱいいっぱいの中、こんな一節を発想法で見つけました。
「追いつめられる」ことこそ、人間の創造性を育てる有力な一条件である。
創造性を育てるには追い込まれることは重要な要素みたいです!!この言葉をもとに何とか課題を終えることができましたが。。。
ただ、うまくできなかった感が強いので講評が心配です😭
夏期のまとめと秋期に向けて
これら以外にも課題が3つほどあり、暑いて忙しい7-8月になっていました。その分、学びも多かったですがうまく消化できておらず胃もたれしています🤮
ただ、春夏期のレポートで返却があったものはそこそこ良い評価だったので安心しました😆!!
10月から始まる秋期からオンラインでグループディスカッションが始まります。積極的に発言して良いグループワークができたらなぁと思っています。特にデザイン思考についてはこの大学院で実践できるレベルを目指しているので、たくさん勉強・実践・失敗して、少しずつ身にできたらと思います!!