ノロわれたバレンタイン
寒暖差が激し過ぎて皆様体調崩されてませんか?我が家は週末食べた生牡蠣がクリティカルヒットしてしまい、見事にノロわれたバレンタインとなりました。ええ、ノロウィルスです。私と夫は一日違いで発症し、まさかの「オールナイトマーライオン2days」という胃業を成し遂げることに。さらにおかゆ嬢まで毛玉を吐く始末。(本人は元気です)おかゆやうどんばかりの日々でしたがだいぶ復活してきました。皆様も本当にお気をつけくださいね。見出し画像はバレンタインに食べるはずだった夫リクエストのトップスのケーキです。夫の方が症状がひどくまだ時間がかかりそうなので私が美味しくいただき、プレゼントは別に渡しました。
来月半ばからマスク着用が緩和されるようですが、周囲の人は持病があるもしれないし症状の出方にも個人差が。私は大丈夫と思っていても、世の中には様々な人がいてそれで社会が成り立っているということは忘れずにいたいものです。私はまだしばらくはマスクも感染対策も続けようかと思います。
今月は特に観たい作品が目白押しなのにすっかり予定が狂ってしまったけれど、体調崩す前に観た2作品の感想を。まずはA24作品「ノースマン 導かれし復讐者
」から。
アニャ・テイラー=ジョイ目当てだったものの、ロバート・エガース監督が「ウィッチ」「ライトハウス」で繰り広げたダークでおどろおどろしい作風と、北欧神話の血と泥に塗れた世界観の相性が抜群で楽しめました。
北欧神話や伝説がベースなので、ストーリー自体はシンプルな復讐譚。身体にズシーンとくる低音やムキムキのステラン・スカルスガルドの魂の咆哮、何か秘密を抱えていそうなニコール・キッドマン、ミイラになっても変わらないウィレム・デフォーなど個性的な俳優たちがよいアクセントに。もちろんアニャも神々しく妖精のようで役柄にぴったりでした。
次は大好きなフランソワ・オゾン監督「すべてうまくいきますように」です。安楽死を望む父親とそれに振り回される家族のお話。
重くしかなりようがない題材を、適度にユーモアを交えつつ軽快に描けるのはさすがオゾン監督。一瞬だけ笑みを見せるシャーロット・ランプリングが、とても美しく印象に残りました。フランスでは安楽死が認められていないため、どうやってスイスまで送り出すかという緊張感と、ミステリー要素も絡まって安易な家族愛でまとめないところが監督らしくて良かったです。オゾン作品は6月公開の「苦い涙」も控えているので楽しみ。
だいぶ元気になってきたので様子をみつつ映画館復帰したいと思います。