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日本で2番目に暑い


 今年も大國魂神社の「すもも祭」へ。スピってるわけではないですが、おかゆ嬢のこともあるので家族の健康を祈り「からす団扇」をいただいてきました。この日はものすごい蒸し暑さで、屋台もたくさん出ていたのにき氷くらいしか賑わっておらず。あとでこの日の府中は、日本で二番目の暑さだったことを知り震えました。

最高の大人様ランチ

 参拝の前に夫のお誕生日クーポンを利用してしっかりロイヤルホストでオムライスも。この歳になると何より健康が大事だと実感します。(温浴施設でシニアの皆さんが血管年齢と骨密度の話ばかりしてるのも納得。)今年は本当に異常な暑さなので皆様も健やかでありますように。

 ついでに駆け込みで観てきた「ホールド・オーバーズ 置いてけぼりのホリディ」の感想を。アレクサンダー・ペイン監督×ポール・ジアマッティの相性の良さは「サイドウェイ」で実証済みなので、笑えて心温まる系のやつでしょ?とドーンと構えていたら予想外に泣かされてしまいました。
 偏屈だけどどこか憎めない古代史教師ハナムは、まさにポール・ジアマッティの独壇場。いちいち物事を古代史で例えたり、最後の最後まで毒舌なナイスキャラ。初めは笑いながら観ていたのに、トラブルメーカーの生徒アンガスと堅物教師ハナムは正反対のように見えて実は似たもの同士であると気づくシーンあたりからじわじわと泣きそうに。アンガスが抱えていた家族の問題は想像以上に重いものだけれど、「君は父親とは違う一人の人間なんだ」と勇気づけるハナムの言葉に胸がぎゅっとなってしまいました。教師と生徒から人間同士の関係を経て、やはり最後は教え子を誰よりも思いやる「教師」として行動したハナムにもう涙腺ダム崩壊。家族と誰もがうまくやっていけるわけではない。だからこそ、血縁を超えた繋がりに私はグッときてしまうのです。

 舞台となっている70年代風のオープニングや音楽もよかったです。息子を亡くしたばかりの寮の料理長メアリーに象徴されるように、ベトナム戦争が落とした影や格差、家族の問題などを描きつつもウェットとドライの加減がちょうどよくアレクサンダー・ペイン監督らしい作品でした。猛暑日に観る雪景色のクリスマス映画というのもいいものです。最後に出てきたチェリージュビリー、いつか食べてみたいな。