「カモン カモン」「シン・ウルトラマン」
おかゆ嬢のその後ですが、すっかり元気になってカリカリが足りない!と私の足首に噛み付いたり、食べたら食べたで満足して上のように足元にべったりくっついて寝たりしてホッと一安心。結局何が原因だったのかはっきりしなかったものの、引き続き様子を見ながら気をつけていきたいと思います。
というわけで少しずつ落ち着いてきて映画館通いも再開したので感想を。まずはマイク・ミルズ監督「カモン カモン」から。
子供と親以外の大人の交流ものってありがちですが、ホアキン・フェニックス演じるジョニーがラジオジャーナリストであるという設定が効いていて一味違う仕上がりに。時折挟まれるアメリカ各地の子供たちへのインタビューから、アメリカの大人の姿、ひいては社会が見えてくる仕組みが素晴らしい。ジョニーの甥っ子ジェシーが言うように「大人が偉そうに言うことなんてペラッペラなんだよ」と見透かされているような気持ちに。ジェシーがいわゆるただの可愛い子じゃないのもいいし、振り回されているホアキンの姿も新鮮。
生きていたら色々あるけど、それでも先へ先へ、少しでも明るい方へ進んで行けたらいいなと思える作品でした。まったく毛色は違うけれど、同じA24配給で7月公開予定のホラー「X エックス」も楽しみ。
次は「シン・ウルトラマン」です。ちなみに私は特撮マニアではなく子供の頃は「ウルトラ怪獣大百科」を愛読していたのでウルトラマンより怪獣(禍威獣)派でした。ウルトラマンはだいたいみんな一緒に見えるし、表情もないし、淡々と敵を倒して「あ、3分経ったんで」と帰る人でしょ?くらいのイメージだったのですが、本作でだいぶ変わりました。
時には目配せをし、大怪獣の後始末までやってくれる気遣い、人間と融合することで友情や愛を知り葛藤する、想像以上に感情豊かなウルトラマンの姿を目で追ってしまっている自分に気付きました。(トゥクトゥーン)ウルトラマンは強く美しかったのですね。個人的に禍特対のマスコットが可愛くて欲しくなりました。グッズ化してくれないかな・・・。
元ネタが分からなくても十分楽しめるので、食わず嫌いせず「考えるな、感じろ」私の好きな言葉です。
映画のついでに食べたロイヤルホストのマンゴーブリュレパフェものせておきます。ちょうど今カンヌ国際映画祭が開催されてますが、是枝監督「ベイビー・ブローカー」アリ・アッバシ監督「Holy Spider」クローネンバーグ監督「Crimes of the Future」パク・チャヌク監督「Decisions to Leave」アレックス・ガーランド監督「Men」リューベン・オストルンド監督「Triangle of Sadness」など観たい作品が目白押しで今から公開が待ちきれません。