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内藤礼「生まれておいで 生きておいで」


入口

 東京国立博物館へ内藤礼「生まれておいで 生きておいで」を観に行ってきたのでメモしておきます。撮影不可だったので写真はないですが、150年の歴史を持つ東京国立博物館の収蔵品と美しい建築が生かされた展示でした。特に初めて入った本館特別5室は天井が高く光が綺麗に差し込み空間の使い方が贅沢で、作品の世界観に没入できてよかったです。天井から吊るされた毛糸やガラスなど様々な素材の玉、床に置かれたアクリルケースの中の縄文時代の土製品などどこか可愛らしく観ていると心が穏やかになっていくようでした。
 
 内藤礼の作品は瀬戸内などの芸術祭でよく見かけて興味を持ったのですが、タイトル同様「この世に生まれて存在する、そのこと自体が祝福である」という生を肯定する作品に共通するテーマが好きなんだと思います。この三連休で展示は終わってしまいますが(要予約なので注意)、銀座エルメスフォーラムでも個展をやっているのでそちらもぜひ。

馬は全部ひんべえだと思ってる

 内藤礼の展示は3箇所に分かれていたため、移動途中の平成館で行われていた「日本の考古・特別展」の埴輪にまんまとひっかかってしまいました。「おーい!はに丸」世代だから埴輪のこと友達だと思ってる節がある。(80年代にNHK教育で放送されていた、埴輪の王子はに丸とお供の馬ひんべえが言葉を学ぶという今考えるとだいぶシュールな教育番組)

黄泉国の炊飯具の土器なんて初めてみた

 縄文時代の人は亡くなった人が黄泉の国で食べるご飯のことも心配してくれたんですね、優しい。

こちらの方は売り物ではない

 ミュージアムショップの埴輪グッズ買いそうになって危険。10月からは特別展「はにわ」も開催されるそうなので埴輪ファンは手帳にメモれコピれメイクマネー。

水滴は硯で墨を擦る際に注ぐ水を入れる器のこと

 縄文から江戸時代までの日本美術を展示する、日本ギャラリーにあった猫水滴可愛い。見出し画像は、ポストカードにシャチハタを順番に押していくと浮世絵が完成するというコーナーで作ったもの。上野は訪日外国人の方が多いので、こういうのは喜ばれそう。

声に出して言いたい栗クリームあんみつ

 私は上野に来たら「みはし」であんみつを食べるという呪いがかけられているため、もちろんいただきました。美味しいから一生祓われなくていい。

青い蝶を見ると「羊たちの沈黙」思い出す

 おまけは最近買ったミュージアムショップでいかにも売っていそうなトートバッグ。(上野には売っていません)DEYROLLEはパリにある自然科学と教育学のためのメゾンで、そちらのグッズです。他にもお花や鳥や動物のモチーフを使っていて素敵なのでおすすめ。
 やっと連休明けくらいから涼しくなりそうでホッとしています。皆様も猛暑疲れが出ませんように。