【HTH】プロジェクト型学習ってこういうことー数学
HTHの授業が実際どういう感じだったのか。
印象に残ったプロジェクトで振り返ってみたいと思います。
数学 【円周率】
・円周率について先生からレクチャー
・問題を解いていく
ここまでは普通の学校と一緒。
ただし教員と生徒の距離が近いHTHでは、先生がレクチャーしている時にも質問があればいつでも話しかけることができるし、演習問題もグループ型の机で取り組むので、分からないところは先生か友達に聞きながら進めることができる。とてもリラックスしたクラスだった。
そして一通り単元の問題が解けるようになると、プロジェクトが始まる。
・3〜5人のグループに別れて円周率の歴史を調べる
・スライドにまとめる
・歌にする
・クラスで発表 内容とパフォーマンス力で評価
このパフォーマンスはとても面白かった。
振り付けてやったり、なんかアドリブで面白く魅せたり。
最強に笑った記憶がある。
アメリカの高校数学は、日本よりもはるかに簡単だった。
日本では赤点ばかり取っていた私が優等生になれた!
だけど、問題解くだけじゃダメなのがHTH。
こうやって数学でも毎回プロジェクトがあり、
グループワークがあって、課題をクリアしていかないと
成績が取れない。
数学に関してだけは、プロジェクト無かったら
楽だったなぁと正直思っていた。
私たちの時代、数学はペーパーテストもあった。
だけど学期末のテストの前にはチャンス問題というのがあって。
超応用問題(1問)を学年一斉に15分で解く。
それを解けたらペーパーテストが免除されるというやつ。
学年で2人ぐらい解けてたかな。
ちなみに私は解けませんでした。
円周率のプロジェクトがどういう学びをあたえたのか
まず率直に、円周率の歴史を知ることは新鮮だった。古代エジプトやギリシャなどで発見されたのに、はじめて小数点以下第6位にたどり着いたのが1000年後の中国であったこと。一つの数学の定理にこんなにもの歴史があること。そしてそこから様々な理論が発展したこと。
先生は"円周率のロマン"と"数学という学問の魅力"に触れてほしかったのではないかと思う。
円周率の歴史を覚えたところで、それが今の社会でどのように役立つかは正直分からないし、多分役立たない。
でも、人類がひたむきに問いに向き合って来た歴史に触れられたことはおもしろかった。
歌で表現するということも、ふだん数学が得意でない子が輝けるフックが入っていたと思う。(内容よりもパフォーマンスで逃げ切る班が出てきた面はあったけれど)
数学のプロジェクトは総じて、グループで謎解きをしているような感覚があって、日本では劣等生な私も、とても楽しく学ぶことができた。