ヤドンに侵略されてしまった香川県で飯をたらふく食う。
どうやら香川県がヤドンに侵略されているらしい。
ヤドンとは?
ピンクの愛されボディにくりんとした巻耳が特徴のマヌケでキュートなポケモン、それがヤドン。
ヤドンのしっぽはさぞ甘くて美味しいらしく、巷では尻尾を切り100万円で売り捌く極悪軍団もいるほど。
私はヤドンを愛してやまないのですが、どうやら香川県はヤドンパラダイスと称しヤドンだらけの県と化しているとのこと。
このnoteはヤドンちゃんに会いに香川県に行った時の旅記録です。
香川県高松市へ
香川といえばうどんだよな~まず1食目は絶対うどんを食べるぞ~!なんて意気込んでいたら高松駅降りて目の前にうどん屋あり。
昼過ぎだったため、多くのサラリーマンで賑わいを見せていた。列に並び注文の番を待つ。注文から提供がかなり早く、店の人はホイホイ捌いていく。
耳をすまして注文を聞いていると「ひやひやの中」「ひやあつの大」「あつひや中ください」等の聞き慣れない単語も飛び交っており、二郎系を注文する時のような緊張感すら感じた。
無事に注文ができホッとするのも束の間、5秒ぐらいでうどんが出てきてまるで魔法のようだった。
キュッと麺は引き締まっておりコシが強く食べごたえがある。冷出汁もさっぱりしており、山芋との相性は抜群で天ぷらと絡めて食べるのも尚良。
腹を満たし散歩がてら歩くと、郵便局にはヤドンのポストが。
ヤドン公園
どうやらヤドンだらけの夢のような公園が香川にはあるらしい。琴電に乗り高松から綾川駅へ。
約40分ぐらい電車に揺られ最寄り駅へ。
私は天下のGoogleマップさんの御案内でも迷ってしまう程の方向音痴だが、ヤドン公園は馬鹿でもわかるよう道案内してくれるので優しい。ありがとう。
ヤドンホテル
ヤドンパラダイスの取り組みの1つに「ヤドンのお宿」がある。
丸亀や小豆島等にある計4つのホテルで行われており、特別なお部屋はヤドン尽くしでヤドンと一緒に素敵な時間を過ごせるという。
ヤドンを愛する者としてはこれは是非泊まりたいものだなあとずっと願っていた。
私が泊まったのは丸亀駅から徒歩5分ぐらいにある老舗ビジネスホテル「丸亀プラザホテル」
ホテルにチェックイン、フロントマンから鍵を渡される。ズッシリとして重い存在感を放つホテルキー。今はカードキーが主流なので、久しぶりにこの手のタイプに遭遇し心が踊る。
自分の部屋がある階に着くとデカデカとした可愛い看板がお出迎えしてくれていた。
部屋をがチャリと開ける。でっかい等身大ヤドンが真っ先に視界に入ってくる。いい歳してるのに歓喜で思わず変な声が漏れ出てしまう。芸能人とかアイドルと接触する時ってこんな感じなのだろうか。
部屋をぐるりと見渡す。左を見てもヤドン、右を見てもヤドン…ここは間違いなく天国だ。
お部屋の細部までヤドンを徹底しており、ヤドン愛好家にとっては堪らない。
壁の装飾も小物も素晴らしいが、何と言っても目玉は等身大ヤドンだ。この世界には本当にポケモンが存在しているのではないか、今ここにはたしかに存在している────
丸亀で美味しい飯を食う
晩御飯でもぼちぼち食べ行こうか…とホテルを出て街を探索。せっかく初めての土地に来ているのだからチェーンとかではなくいい感じのお店(飯と酒が美味い店、接客も良いと尚良)に入りたいと練り歩く。商店街付近の路地裏に洒落た小料理屋を見つけた。直感でなんかここは良さそうだと扉をあける。
生ビールを注文し喉を潤す。
キンキンのキンに冷えているビールを出してくれる店にハズレはない…もうこの時点で勝利を確信する。
今日のおすすめに「オリーブハマチ」なるものを発見。オリーブハマチ…?
店の女将さんに聞いてみるとオリーブの葉を粉末状にした餌で育てられたハマチであり、香川に来たらぜひ食べて欲しい秋の味覚だと教えて頂いた。
オリーブハマチの身は引き締まっているがさっぱりとしていて、ほのかに甘みすら感じる大変美味しゅう魚であった。ビールとマジで合う。
地酒を飲むのも旅行の楽しみの1つ。
香川の地酒、「金陵」を注文し、この日は大変寒かったので熱燗でお願いした。
私がトリコだったら「オリーブハマチ」をフルコースに入れちゃうなぁなんてぼんやり考えながらちびちび呑んだ。
私は体温調節が絶望的に下手なので冬が苦手だ。
この日は全国的にも本当に寒い日であったため、
熱燗を呑みながら身体を暖めていると牡蠣鍋の文字が目に入った。コレだ!と思い注文する。
寒いのは苦手だが飯が何割増も美味くなるので嫌いにはなれないんだよなあ。
究極の丸亀グルメに出会う
適度に腹を満たしたので2軒目を探しにまたぶらぶらする。人生は有限であり食事数も有限のため(約8万回といわれている)食事をできる限り1回1回大事にしているのだが、この日はあまりに寒かったため取り敢えずもう何処でもいいから入りたい!と適当に見つけた居酒屋に入った。店内はかなり賑わっていたが、奇跡的に1名分だけカウンターが空いており着席する事ができた。
日本酒とデカ椎茸をツマミながらぽや~としていたら常連であろう隣の人から「旅行か?どこから来たの?」と声を掛けられる。
「大阪から来ました」
「いい所選んだね~よう見つけたね。」
寒かったから適当に入ったとは言えず他愛も無い会話をしていたら、「もう骨付鳥は食べたか?」と聞かれた。
骨付鳥ってなんぞやとポカンとしていたら常連さんが「丸亀来たら絶対食べないと!大将用意したって!」と言い歓迎の印に丸亀名物をご馳走してくれた。
大将から「おや」「わか」どっちがいい?って聞かれよく分からなかったが「おや で!!!!!」とウイングさんぐらいの声量で元気よく返事をした。
大将から「はいよ!お待たせ!」と大変旨そうなものを渡される。
皮はパリパリでニンニクとスパイスがうまく合わさっており、う、美味すぎるぞ…!と夢中になってかぶりついて食べた。味が濃いので酒と本当に合う。味が濃くなってきたなあという時にはほんの気持ちばかりに…と供えられているキャベツが口直ししてくれまた夢中でかぶりつける。
骨付鳥は丸亀では鉄板ご当地グルメらしい。後々確認すると、骨付鳥は「親鶏」と「若鶏」の2種類があり、
親鶏は身が固めだが味が濃く噛めば噛むほどジューシー、若鶏の方は柔らかく食べやすいとの事だった。
今回の旅の目的がヤドンだったためグルメについては調べていなかったことを恥じた。こんな美味いものが香川にあったのか。
私がトリコだったら骨付鳥はフルコースに入れるなあとまた思った。まさかの丸亀にてフルコースメニュー2品が決まってしまった。
iQOSの充電が切れてソワソワしているサラリーマンに(わかる~充電切れた時の気持ちすごいわかる~)モバイルバッテリーを貸したら凄く感謝されお礼に日本酒を奢ってもらった。これも確か香川の酒だったがもうこの時点で結構ベロベロで写真を撮って無かったことと酒の名前も覚えていないのが残念だ。美味しかったのは覚えているが。
飯は美味いしみんな温かいし丸亀って最高だな~と満足しながら店を後にした。
まだ腹に余力があったので〆にうどんを食べたいと思い検索すると近くにうどん屋があった。
が、非常に口コミのクセが強く煽り耐性0の店主がやっている店であることが判明した。これは粗相があってはならないぞと思い、1度酔い覚ましてから向かうかあ…とホテルに戻ったがそこからの記憶はなく起きたら朝になっていたので丸亀にて心残りがあるとすればこのうどん屋に行けなかったことぐらいだ。
あまりにも長くなったので2日目は次回に分けます。