#38 お正月、おせち数の子事件
2021.1.1
「ハッピーニューイヤー!」
テレビを見ながら二人仲良くコタツで静かに年を越した。
去年は本当に色々あり過ぎた…
コロナに始まり、仕事がほとんどなくなり、お金も減り、
そして、まさかの喉にガンに…
踏んだり蹴ったり叩かれたり投げられたり、
泣きっ面に蜂とアブとブユと蚊が同時に来た年だったな
今年は穏やかに、そしてガンがなくなりますように・・・
元旦。
年末にゆうちゃんの実家から御節が届いていた。
お父さんお母さんが手によりをかけて用意してくれて、これは本当にありがたい。
切り分けたり、解凍したり、湯煎したり、続々とテーブルに御節が並ぶ。
普段使ってないお皿を引っ張り出し、飾り盛り付けてお正月らしさをアップさせた。
おおー!豪華だ。
頂きまーす。
もぐもぐ・・・
う…ぅ…ぅ
やっぱり味がしない…
こってりラーメンから何日か経って、さらに味覚がなくなっている感じ。というか、もう全くしなくなっていた。
日の出を彷彿させる、めでたい紅白のかまぼこも
「今年一年豆に働けますように」の黒豆も、
「腰が曲がるまで長生きできますように」の焼き海老も、
全部が一緒。無味だった。
「子宝と子孫繁栄を願う」数の子は無味だがプチプチと食感だけがある。
毎年ゆうちゃんの実家に帰るとお母さんが作ってくれる
岡安の大好物の角煮もあったが残念ながら味がない。
こってりラーメンの時のように味を探しながら食べるが今回は見当たらない。
ゆ「味しないの?しょうがないね、でも縁起物だから、沢山食べて、元気にならなきゃ」
岡「そうだね」
はぁー。味覚がないお節は寂しいかった。
ゆ「ぎゃーぁ!」
岡「え?なになに?どうしたの?」
ゆ「なにこれ?めちゃくちゃしょっぱいよ!」
数の子を食べてゆうちゃんが早速の今年一番のビックリリアクション。
ゆ「これよく食べれたねぇ」
数の子の入っていた袋を確認すると
塩抜き?!
え?6〜8時間?塩抜き?
膜をとる?
え?この工程を繰り返す?
なんじゃこりゃ!?
知らなかったぁ。
見た目はすぐにイケちゃう感じだったから
ダイレクトに皿に盛り付けてしまった。
慌てて水につけて応急処置塩抜き。
ちゃんと説明書見ないとだな…
ん、ちょっと待てよ。
岡安…NO塩抜き数の子を普通に食べちゃってる
味覚がないから…
すごいしょっぱいをスルー
ダメだよ…
ただでさえ血圧高いと言われているのに…
血管爆発しちゃうよ!
と言う事で
岡安は無敵の味覚・舌を手に入れてしまった。
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もしこのまま何も感じない舌になっちゃったら…
食レポの仕事は出来ないかなぁ…
激辛の仕事も逆に上手く出来ないかもだな…
つづく