#12 MRI検査の音がクラブミュージックに聞こえちゃう件
造影剤を終え、生まれて初めてのMRIの説明を技師の先生から受ける。
磁場と電波を用いて…ん…んと…
どうやら未知なる世界で体内を撮影するみたいだ。
更に持ち込み注意事項、チェックシートを渡された。
全部当てはまらないな。チェックOK!
いや待って!テレホンカード!!
いや持ってないよおーー!っていうか懐かしいな。
多分高1の時にポケベルが流行ってたくらいの頃が最後じゃないかなぁ。
なんて思っていると急に
ノルスパンテーププ!?
ニコチネルTTSってなに!?
何?知らない!持った事ないなノルスパンテープ!
初めましてだよニコチネル!
持ち物チェックを終え、いよいよあの筒状の機械の前に横たわる。
医療系ドラマとかで見たことがあるやつだ。
『テレビで見るより生で見る方が大きくてカッコいいですね』
とMRIに挨拶する。
技師の先生にヘッドフォン?を渡された。
どうやら検査中、この筒の中が機械の音で凄いらしい。
工事中とか高架下とかのレベル。
なので爆音の保護のためにヘッドフォンではなくイヤーマフと言うものをするみたいだった。
ん?
ヘッドホンみたいだから音が出てくるんんじゃないの?と思いながらMRIの中へと潜っていく。
技「はい、それでは撮影していきます、リラックスして下さーい。」
筒が動き出して体の上に被さると噂通りの機械音が来た
ドンドンドンドンドンドンドンドン!
ドンドンドンドンドンドンドンドン!
ドンツードンツードンツードンツー!
ドンツードンツードンツードンツー♪
機械音が炸裂しているが一定のリズムが体を包み込んできた。
ん?なんだこの感覚は…
もしやクラブ系音楽?
エレクトロダンスミュージック?
EDM!?
ドンドンドンドンドンドンドンドン♪
シンプルなドラムとキックのループはどんどんクセになる!
時たま変調するビート!
(おそらく体の別の部分の撮影をしているのだろう)横たわっている岡安の心を掴んで離さない!
これはこれでどこかのフェスに来ている気分を味わえる機械に入ってると思ったら凄く心地良かった。
30分を感じさせな飽きない選曲だった。
(曲というかビートだけだったけど…)
こうして胃カメラ、MRIが完了。明日はCT検査。
怒涛の検査3daysの初日が終わった。
つづく