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エブリデイ大原美術館 14日目〜見逃してませんか〜

2020年12月27日、今日が最終日。
今年最後は、絵を見ません。中に入りません。

本日の作品は、「大原美術館・本館」

約90年前、江戸時代の街並みが残る場所に、神殿風の建物が建った。
異様な風景だったと思う。
先日、少し高台から撮った写真。

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写真の右上、瓦と白壁が続くその先に、大原美術館がある。
その突飛な建物は、何がこれから起こるのか、
期待と不安と街が騒く様子が想像できる。

ある少年のストーリー

小学校2年生の、ある少年のストーリー。
幼稚園生の時、大原美術館へやってきた。
市内の幼稚園生に対しては、
数々のワークショップをしていると聞いたことある。
おそらくそのコースで訪れたのだろう。
その少年は、
どの絵より、どのワークショップより気に入ったものがあった。
それは、大原美術館・本館。
彼は、「カッコイイ」と。

今年の夏休みの課題では、閉館している大原美術館に親子でやってきて、
写真を撮って絵にしたという。
佳作だったらしいのだが、生き生きした緑、街路の石の硬さ、
青そらを写したガラス部分。
何より、日差しを浴びて黄金に輝く美術館は、確かにカッコイイ。

ギリシャ建築・神殿風のオーダー

柱の様式(教科書で習った三つのオーダー)で言えば、イオニア式。
羊のツノの様なグルンとした形状があることが特徴。
うん、うん、習った。習った。

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でもこれ横から見たことない。あれ?どんな風なんだっけ?

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あれ〜〜、コンガみたいになってるんだ。いや〜なんか新鮮。

ちなみに、岡山にあるもう一つの神殿風建築と言えば、ルネスホール。
ルネスホールは、コリント式の柱なんですね〜。

いつも素通りだけど

よーく見れば、美しい細部が。

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両脇にある窓ガラスには、柵が。

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窓にはハニカム模様のガラス

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天井は、白く塗られ、神殿というより洋館風の装飾。
この写真からもわかりますが、上部と下部とで石の色も変わってます。
変色したのか、印象を変えたのか。

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私のお気に入りは、このランプ。
青、赤、オレンジ、そして中央部には、石が。
アールヌーボーな装飾といい、見逃すにはもったいない。

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そして丸窓。
左の丸窓だけ、内部の縦線がなく、もっとも美しい。
中央部は中から外を覗かせてもらえます。

内緒の話

入り口の扉部分の装飾に四角い形状のもので扉を囲っている。
歯並びの良い感じに規則正しく並んでいるのだが、
右側の歯がところどころなくなっている。
あれ?なんで?って思うけど、事実なくなっている。
次はいるときは、なくなった歯の部分、見つけて見てください。

今年は、これでおしまい。
では、また来年もエブリデイ大原美術館!!

13日目の大原美術館はこちら

毎日、大原美術館に行く理由


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