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不確定日記(3で揃える)

 雨で肌寒い。雨用のコートは動くたびに擦れて、人形劇の小鬼の話し声(想像)みたいな音がする。霧雨だったので、傘を閉じてフードをかぶってみたが、大袈裟な気がしてやっぱり傘をさした。

 先日行われた高校美術部の顧問の退職お祝い会で卒業ぶりに会った後輩Iさんと待ち合わせ。走ってきたIさんと早めの昼食を食べた。11時に入ったが、老舗の洋食店は老若男女で混雑している。冬季限定と書かれたカキフライを頼んだら、時期が終わったと言われ、そういえばもう3月だった。今日は春のことを忘れていた。かわりにエビフライを頼んだら、まっすぐで立派なのが3本も来て嬉しい。
「男の子4人育ててるっていうと大抵のことは許してもらえます」というIさんに「体力あるね」と言ってしまい、彼女はだいぶ何度も言われているんだろう顔をしたので申し訳なかった。エレベーターで同乗の2人が何かに気づいて叫んで降りて行ったな、と見ていると、Iさんに「イヅミ先輩は傘持ってきました?」と聞かれて自分も忘れたことに気づいて叫ぶ。傘をとりに行くのに付き合ってくれたあと、Iさんは走って去った。

 卵とりんごのチョコがけを買って帰る。連絡したりメールを読んだだけで午後が終わった。

 晩ごはんは、めざしを3本焼いた。

 

そんな奇特な