玉砕の美学 39

2024年9月5週

私は基本的に7頭に印を打って、◎〇軸を2頭にした馬券をよく買う。これは今よりバシバシ馬券を買っていた頃の名残で、この頭数だとキリが良くて計算がし易いからだ。ただ、予想としては問題がある。この馬券は◎と◯の扱いが同列なのだ。◎が来ても、〇が来なければ外れ。印に強弱を付けているのに、馬券で同列にしてしまうのはよろしくない。

競馬には格言が幾つもあるが、私が身に染みて感じるのは「軸は1頭」というものだ。特に「金が無い時ほど軸は1頭」である。点数が減るからと、軸を2頭にしてやらかした記憶が蘇る…

そう分かっているのに、またやらかしてしまった。土曜中京1R、二歳の未勝利戦、そう、今週最初のレースだ。◎はドンパッショーネで、5番人気だが、オッズは6倍程度(最終6.7倍)と混戦だ。このレースも7頭残したが、9頭立で7頭は多い。考えた結果、2頭を切って、相手を4頭に絞った馬券を買った。

ドンパッショーネが飛ばして逃げて、直線はセーフティーリードの大勢になったので、幸先がいいと眺めていた。その時点で、相手も買った4頭で決まりそうだったからだ。そこにテイエムバゴオウが差してきた。切った2頭の内の1頭だ。いや、お前はダメだ。「テイエム歩け!」の叫びが虚しく響く。

結局、テイエムバゴオウが、3着に入って外れ。〇はスナークメスナーで、この馬は4着だったので、軸を2頭にして、テイエムを拾って外れるよりはマシではあるが、軸は1頭でも外れるのだ。

その後、特に見せ場もなく迎えた土曜中山の12R、三歳以上2勝クラスだ。基本は前有利の中山千二のダート戦だが、ここはどう考えても前が早い。◎はニットウバジル、〇はカンザシの後ろ狙いだが、1,3番人気ではこの日の逆転が厳しい。それにどちらも勝ち味に遅くて、着順を固定しにくい。

それなら、マルチ買ってはどうか?キョウエイカンフ、カンパニョーラ、ムーム、順に6,7,10番人気だ。この辺りが頭まで突き抜けたら逆転の目がある。そこに2頭(人気なので元返しだ)を加えて、三連単の軸2頭マルチを30点、一番色気のあったキョウエイカンフから◎◯への馬連も買った。

いや~、方向性はあっていた。ハイペースに乗じて、カンパニョーラが突き抜けたのだ。2着にニットウバジル、これで3着にカンザシが届けば、私、天才!で終わるのだが、カンザシが、よりによってキョウエイカンフを差せないのである。軸が1頭なら、23,420円の三連複は簡単に取れていた。それより、カンザシの〇は安易過ぎた。

でも、今の私に〇をキョウエイカンフにして、三連単のマルチを買う思い切りはないだろなぁ。今週は、スプリンターズSで、◎のルガルが勝ってくれたので、プラスで終われたのだが、これも迷って、三連単を止めてしまった。どうにも度胸が足りないよなぁ~と思うのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?