玉砕の美学 25
2024年6月4週
今週は春競馬最後のGⅠ、宝塚記念だ。予想は◎ブローザホーン、○ソールオリエンスで、完璧であった。この予想が何時まで完璧だったか?というと、阪神の9Rが終わる前辺りである。そこからメキメキと自信を失って、気が付くと、ほぼ☆ルージュエヴァイユから馬券を買っていた。どうしてそうなったのか?順を追って振り返っておこう。
今週の日曜は道悪の競馬であった。週中には雨予報が出ていたので、木曜に出馬が確定した時点で楽しみな馬が何頭かいた。道悪は適性の競馬なので、血統屋さんの出番ではあるのだが、私のような馬柱屋さんにも戦い方はある。過去に道悪で結果を出した馬を買えばいいのである。予測ではなく記憶だ。
勝負の1頭が、日曜阪神8Rのカズキだ。この馬、道悪の勝鞍こそないが間違いなく得意である。前走を良馬場で3着に好走してしまった上に、8頭立ての小頭数で人気を心配したが、5番人気で単勝も11倍(最終的に16.1倍)で、問題がない。人気が無さ過ぎて、逆に不安になってしまう。
罠っぽい雰囲気は感じたのだが、ここで買わないわけにもいかないので、単勝に、○ナムラエイハブとの馬連に三連複を買った。そのカズキ、馬群の中団を手応え良く回ってきて、直線でさぁ~と見ていたが、そのまま何もないまま流れ込んで、6着に終わった。
あれ~?と思っていると、掲示板に上がり3ハロンが34.1と表示された。いや、待ってくれ。重馬場でそれはない。カズキは道悪が得意=上がりの掛かる競馬が得意なのだ。この上がりでは何もできない。もしかして、京都は道悪ではないのか?
そう考えて、次の京都9Rで道悪に不安があるとコメントの出ていたクランフォードを敢えて買ってみると、番手から簡単に抜け出してしまった。その上りが33.9、これは道悪のラップではない。相手もない。道悪と決め打った宝塚記念の自信を無くすのも当然である。
更に、日曜東京10Rで、高速ダートなら脚力で圧倒すると確信していた◎リバートゥルーが、逃げたニシノカシミヤを差せずに、後ろからジョディーズマロンに差されてしまった。あれ?私、芝もダートも道悪が向いていないのでは?
気が付くと、道悪じゃないなら、☆ルージュエヴァイユが外枠から単騎逃げでそのまま押し切るだろ?と宝塚記念の馬券を変更していた。いや~、4角まで思い通りの展開で楽しかった。一応、後悔のないように◎○の馬券も押さえていたので、馬連が当りはしたのだが、スッキリしないまま春競馬が終わるのである。