玉砕の美学 40
2024年10月1週
競馬エイトの吉田均さんが亡くなったそうだ。私、もうずっと地上波の競馬放送はレース映像しか見ていないし、そもそも吉田さんも番組には出ていないので、画面で見た記憶も遠いのだが、BSの番組には出ていて、まだまだ現役だったのは知っていた。
吉田さん、頼りにした覚えも、大当たりした思い出も無いのだが、淡々とした冷静な口調が、私の競馬解説こうあるべきという基本を作ったような気がする。何しろ競馬を見始めた時点で、第一線にいたのだ。出始めを知っているではなくて、最初からいた人が亡くなるのは重い。
この馬券の振り返りも藤代さんが亡くなったので、自分で書くかーという代物なのだ。あの頃の名馬はほとんど死んでしまったが、これからは人も亡くなると思うと、何だか悲しい。藤代さんは競馬エイトを愛読していたので、その辺りも凹むのだ。何にせよ、安らかに。感謝を。
さて、今週は日曜日に出掛ける予定があって、じっくり馬券を買えるのは土曜日だけだった。日曜日も買わないわけではないと言うか、我慢が利くわけではないので、例の土曜に増やした分だけ買うという皮算用がしたかった。
一進一退を続けて、迎えた土曜東京の12R、三歳以上2勝クラスの千四ダートだ。◎はベルウェザー、〇はヴァンドームで、2番人気と1番人気だが、オッズ的に例のガチガチのワイドが買える。これが当たれば、この日は少額だがプラスになる。それに2→1番人気の順なので、三連単まで当たれば、明日の皮算用が成立する。
まぁ、そんなに上手くは行かず、1、3着のワイド、370円しか当たらなかったが、この日は1,200円のプラスで終了した。これではさすがに資金が足りないが、まだ機会は残されていた。日曜の用事が昼過ぎからなので、午前中の早いレースはまだ家で買えるのだ。
そこに都合よく、日曜京都1R、2歳の未勝利戦に貯金馬が出てきた。◎ダノンフィーゴ、1.1倍の馬でさすがに負けない。2~3頭怪しい馬がいて、〇のリトルサムシングは4番人気だ。1,200円では例のワイドは買えないので、ここは三連単のみ。これで皮算用が成立するはずが、またも1、3着で今回は何も当たらなかった。
すると、どうなるか?もういいやで買ってしまうのである。そこで諦めるように人間が出来ていないのだ。結果に関しては書きたくない。お出かけ自体は楽しいものだったが、帰り掛けに凱旋門賞まで追加して負けるのだ。もうおしまいだ。