玉砕の美学 44
2024年11月1週
日曜早朝、アメリカブリーダーズカップの馬券が買いたい。いや、勝負がしたいのではなくて、ふらっと地方競馬に行ったような感覚で買いたい。よく分からない競馬場のよく分からない馬に賭ける興奮というのは確かに存在するのだ。
それも出来るならあぶく銭で買いたい。よく分からない競馬場のよく分からない馬に貰う負債は、後悔が甚だしいのだ。なので、これぐらいなら遊びの範疇と言える金額で済んで、それも前日に増えたお金だと更に良い。
それが偶々成功した。土曜東京8R、秋陽ジャンプステークスだ。最近、障害戦の調子がいい。特に何か?あるわけでもないので、その理由は分からないのだけど…◎はサペラヴィ、〇がサイードで、△にヴァイルネビュラとナリノモンターニュ、順に2,3,1,4番人気だ。
上位人気ばかりだが、ヴァイルネビュラが圧倒的に売れていたので、この馬の評価が3番手なら妙味がある。馬券は迷ったのだが、◎のサペラヴィに自信があったので、◎→〇△△→〇△△+3頭の三連単フォーメーション15点を買った。このレースは8頭立で、唯一切ったのがプラチナドリーム(最低人気)だ。
サペラヴィが内枠から押してもハナに行けなかったので、どうか?と思ったが、外の揉まれない位置を取って、途中で先頭に立ってからは安心して見ていられた。競馬は三連単が当たりそうな雰囲気で直線を迎えると、とても楽しい。サペラヴィが勝って、2着もサイード、接戦の3着争いで、アンクルブラックが、評価を下げたヴァイルネビュラを頭だけ差したのだから、完璧だ。
その三連単が14,460円、威張れるような配当ではないが、そのまま土曜の競馬をプラスで終了して、夕飯後に崩れるように寝て、早朝に新聞を買って、米BCの馬券を買いながら、日曜の予想をするには十分だった。
ほぼ丸腰でアフガン&寝不足の日曜日は惨敗の流れだったが、福島3Rでツインビスケッツの単勝5,010円を早々に仕留めたので、その貯金で最後まで馬券が買えてしまった。月曜のJBC4競走まで買って、3日間の馬券はややマイナスで終了も、軽傷だった。
まぁ、遊べたのだからいいのではないか?と思うものの、万馬券と50倍を超える単勝を仕留めた上で負けているのは危ういのではないか?いや、昔はそんなことは日常だったが、今はそうではないはずだ。馬券の買い方を見直さないと、大変なことになると気が付いて、3日間が終わるのである。